モルト仲間でこのブログにもコメントを下さる大島さんから、ブラインドサンプル2種類が届きました。
2種類をA、Bとしてテイスティングさせていただきました。
まずはAです。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・大島さんブラインドサンプル:A
香りは最近のシェリー感、強いダシと醤油、火薬、プラム、カラメル、ナッツ、少し生の木材や鉛筆の削りかす、奥からピートと土っぽさ。
飲むとハイプルーフでヒリヒリするスパイシー、濃い旨みと甘味、塩辛いダシ醤油、しっとりとピート、タンニンの強めのウッディネス。
【G】
ややサルファリーだがダシの旨みと生の木のようなウッディネスが効いたモルト。カスクストレングスのジャパニーズを考えるが、このダシとシェリー感とピートは軽井沢が第一候補、余市にもこういうものがあった。
予想
1990年代蒸留、15~20年熟成、シェリーカスク、55~60%
・軽井沢1990年代
・余市 1990年代
スコッチなら80年代シェリーと思われる。
こういうサルファリーな90年代ボウモアも最近よく飲むのですが、今回もスルーしてジャパニーズ1本に絞ってみた。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ボウモア BOWMORE 1996-2011 15yo WILSON & MORGAN ♯960005 57.3%
SHRRY BUTT FINISH
またもやシェリーのボウモアでした。
前回のSBT、以前の大島さんのプチSBTでも同様の問題で同様にボウモアをあえて外して間違えています。
成長ありませんね。(笑)
熟成期間や度数の予想が適切だったのが救いでしょうか。
今回も前回と同じように、こういうボトルがあることは分かっていて頭には浮かんだのですが、自分の好きなボウモアの個性が感じられず、どうしても意地で予想の候補に入れられませんでした。
故大川慶二郎さんが一度もシンザンに本命を打たなかったのと似たような感じです。。。といっても競馬を知らない人にはわかんないですね。(笑)
出題者の大島さんにとっては、ボウモア以外考えられないようなボトルだったようなので、ちゃんとボウモアの個性はあるようです。
やはり苦手なダシ醤油のニュアンスは、自分にとっては他のフレーバーを感じる力を著しく奪ってしまうようですね。
飲めないほど苦手なボトルではなかったにもかかわらず、拾うのが得意だったボウモアのニュアンスが連続して拾えないというのはテイスターとしては大きな問題です。
慣れるくらいまで飲み込んでいけば鑑別できるようになるかもしれませんが、さすがに普段から苦手な系統ばかり飲み比べるほどストイックにはなれません。(笑)
弱点としてしっかり認識し直して、これから出会うこの系統のボトル達に真剣に取り組もうと思いました。
#ボウモア (BOWMORE) #SBT