自分の感覚では相反する成分の同居を感じるすごいボトルでした。
プルトニー PULTENEY 1967-2002 34yo DOUGLAS LAING Old & Rare 54.9%
one of 259 bottles
妖艶で重厚な香り、強く蜂蜜、熟したオレンジ、アプリコットティー、ナッツ、オイル、うっすら松ヤニと樹液、優しい麦、とてもリッチ、滑らかな口当たりから膨らんでくる芳醇な味わい、非常に濃いコクのある蜂蜜のトロリとした甘味、良いスパイシー、厚いボディ、とにかく重厚でリッチ。
【Very Good/Excellent】
ダグラスレインのオールド&レアからプルトニー1967、34年熟成。
60年代のプルトニーを飲む機会は今までもそれほど無くテンションが上がるのですが、それがオールド&レアとくれば期待はさらに膨らみます。
まずとても陶酔感のある妖艶かつ重厚な香りで、長熟ならではの熟成香にプルトニーの重い酒質が負けずに主張しているような、ちょっと独特なものでした。
通常、陶酔感があるくらいの熟成香があるものは、酒質の重厚感や迫力はある程度犠牲になっていることが多いように思いますが、このボトルはオイリーで重厚な香りがしっかりと主張して迫力があります。
口に含むと長熟らしく滑らかな口当たりですが、そこから広がるというより立体的に膨らんでくるような芳醇で重厚な味わいがとにかく素晴らしく、香りの期待通りにボディと迫力も保たれています。
コク深い味わいとトロリとした甘味も素晴らしく、過熟感は全くありません。
熟成感があるものはボディが犠牲になり、酒質の重厚なものは華やかな熟成感が出にくいというのが自分の感覚で、両方を望むのは無い物ねだりとも思えるのですが、そんなわがままが通じてしまう数少ないボトルだと思いました。
素晴らしい。
#プルトニー (PULTENEY)