モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBT、今回は2種類が届きました。
A、Bの2種類のうち、まずはAです。
以下はブラインドでテイスティングした内容です。
・プチSBT 2014/2月 from 大島さん サンプル:A
香りは蜂蜜、オレンジ、りんご、バナナ、バニラ、少しパン生地のような良い麦感、少し植物感、淡くナッツやオーク、飲むとややスパイシーな口当たりからコクのある蜂蜜の甘み、りんごと少しシナモン、少し生木のニュアンスとオークの渋味。
【G/VG】
良いバーボンカスク由来と思われる成分がよく出ており、カスクストレングスと思われる強い味わい。
コクのある蜂蜜の甘味と心地良い麦感が好印象で、そこまで熟成感はないのだが決して単調な味わいではなく、飲んでいて楽しめた。
90年代後半の蒸留で近年詰めの15~20年程度の熟成、バーボンバレルのカスクストレングスと予想。
ただし原酒の個性はそれほど指摘できず蒸留所予想は難しい。
コクのある蜂蜜の甘味と良い麦感をキーに、最近飲んだこの系統のものから選んでみた。
・予想
1、グレンギリー
2、アラン
3、グレンカダム
あとはアバフェルディやモーレンジ、プルトニーなども考えたが、味わいの強さやオイリーさで除外した。
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
ティーニニック 1982-2012 29yo デュワーラトレー #7693 52.2%
one of 208 bottles, Bourbon Hogshead
デュワーラトレーのティーニニック1982でした。
確かにバーボン系のカスクストレングスでしたが、思ったより熟成期間は長かったです。あからさまな熟成感は出ていないように思いましたが、熟成の早いバーボンバレルの短熟ではなくバーボンホグスヘッドでゆっくりと熟成したもののようですね。
確かによくよく考えると、バレルの短熟よりも若さやオークのエグ味が感じにくく、強い味でしたが単調な味わいではなかったあたりは、ホグスの長熟に由来するものなのかもしれません。
答えありきで考えるとそんな考察もできますが、この辺の鑑別は結構難しいですね。
良い経験になりました。
手がかりが少なく蒸留所予想は難しかったですね。
強いて挙げれば、ティーニニックにしばしば特徴的に感じるシナモンフレーバーを今回も少し拾っていました。蒸留所の個性とは思いませんでしたが、その辺が手がかりになったのかもしれません。
なかなかよく仕上がった、美味しい80年代モルトでした。
このスペックと味で1万円強ということでしたので、CPが高いというテーマで出題していただいた意図もよくわかりました。
#ティーニニック (TEANINICH) #SBT