このシリーズのフルーツ感は素晴らしいですね。
ラフロイグ LAPHROAIG 1994 OB HIGHGROVE 40%
グレープフルーツのわた、少しパッションフルーツ、抹茶、白ワイン、粉っぽさ、乾いたピート、飲むと口当たりはかなり穏やか、加水のためかボディはそれほど感じない、凝縮感のある柑橘、おだやかなピート、純米酒のような旨味がある。
【Very Good】
ラフロイグのハイグローヴ、結構前にリリースされた1994ヴィンテージのものです。ハイグローヴシリーズは、チャールズ皇太子がラフロイグ蒸留所と共同でリリースするチャリティーボトルです。
ハイグローヴは、チャリティーのためかスペックの割にはかなり高額なことが多いのですが、ラフロイグのオフィシャルスタンダードのメインであるファーストフィルバーボン樽のものでは出てこないような、華やかでフルーティなものが多いシリーズというイメージです。
このボトルもまさにハイグローヴという印象で、グレープフルーツのわたやトロピカルフルーツなどがしっかりと出ており、40%調整のためかボディはあまりないものの、私が好きなラフロイグに感じる凝縮感のある粉っぽさや純米酒の旨み成分のようなものも感じられました。
最初に飲んだ時にはフルーティでかなりびっくりしたのを覚えています。
ダグラスレインからいくつか出てきた1993など、セカンドフィル以降の樽のものに感じられるようなニュアンスと近いものがありますね。
ただしハイグローヴでも2011ボトリングの一番最近のリリースは、バーボンバレルから小樽(クォーターカスク?)の後熟というタイプであったためか、美味しいのですが従来のフルーティ全開な感じとは違った印象でした。
次のボトリングがいつなのかはわかりませんが、今回紹介したハイグローヴのような系統を個人的には期待します。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)