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スプリングバンク 2001 9年 ラムカスク ケイデンヘッド

ビックリするくらい美味しく,昔のスプリングバンクを感じる味わいでした。

 SPRINGBANK 2001-2011 9yo RAM CASK CADENHEAD''S

スプリングバンク SPRINGBANK 2001-2011 9yo RAM CASK CADENHEAD'S 57.1%
one of 228 bottles

香りは若々しいが非常に良い麦感、イチゴのヘタ、バニラ、淡くプラム、飲むと意外にキツくない口当たりから広がる、麦の旨味が濃厚、強くブリニー、フリーズドライのイチゴ、バニラ、上品だがしっかりとした甘味と良い酸味、長く心地良い余韻。

【Very Good,Interesting】

ケイデンヘッドが2011年にボトリングした,スプリングバンク2001,9年熟成のラムカスクです。
フィニッシュの表記はありませんので,ラムカスク熟成ということでしょうか。
ケイデンヘッドを経営しているのはスプリングバンク蒸留所を持つJ&Aミッチェル社ですから,ほぼオフィシャルボトルのようなものですね。
そういえば,オフィシャルにもラムウッドというのがありましたね。ラムカスク熟成では無くフィニッシュだったと思いますが。

さて肝心の中身ですが,2000年以降蒸留の短熟ですしそれほど期待しないで飲んだのですが,ちょっとびっくりしました。
香り・味わいともそれほど複雑というわけでは無いのですが,未熟感は全くと言っていいほど感じず,昔の短熟スプリングバンクに感じたようなフルーツやふくよかな甘味と酸味,そして濃い麦の旨みと強いブリニーさがしっかりと感じられました。
そして嫌な要素の無いまま心地良い余韻につながっていきました。

自分はラムカスクに外れなしという印象を持っており,ポートとかワインの樽などとは違ってフルーツや甘味の出方がナチュラルで良いなと思うことが多いです。
恐らく今回のボトルにおいても,甘味にナチュラルな膨らみとコクをだしたり未熟感をマスクしたりといった作用があったのだと思います。

昔ならともかく、今のこのスペックからは考えられない仕上がりだと思いました。

スプリングバンクは各種装置やモロミの度数など,他の蒸溜所よりも昔の作り方に近いようですし,樽を選べば昔の味が作れるのかもしれないと思うとワクワクしますね。

 

#スプリングバンク (SPRINGBANK)

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