モルト仲間の大島さんと以前から定期的にやっているプチSBTですが,9月に挑戦して掲載し忘れていた分がありました。
まずはAです。
(以下はブラインドでテイスティングした内容です。)
・プチSBT 2014/9月 from 大島さん SAMPLE A
香りは華やか,グレープフルーツ,シャルドネなどの白ワイン,淡く桃や洋ナシ,バナナ牛乳,白い花と若さを感じない植物感,やや透明感があり繊細だが時間と共にクリーミーさが出てくる,優しくこなれた麦,嫌みのないオールド感と,やや抜けたニュアンス。
飲むと滑らかな口当たり,淡い洋ナシとクリーム,柔らかな麦とその旨み,舌にしみ込むようなテクスチャー,甘味は上品で透明感あり,後半にタールっぽさを伴う淡いピート,わりとブリニー,余韻はややクリーミー。
【Good/Very Good】
華やかで多彩なフルーツがあり,全体にクリアなニュアンスがありながら徐々にクリーミーになっていくという感じでした。
香りにも味わいにも良い麦感があったのも印象的でした。舌にしみ込んでくるようなテクスチャーやピートのニュアンスも含めてオールド感があり,少し抜けたようなニュアンスも感じましたが,華やかで美味しいモルトでした。
レートもVGを付けるか迷ったくらいでした。
加水のオフィシャルボトル。
オールドでわりとスタンダードに近いものも考えられ,白ブドウっぽさを含む多彩で華やかなフルーツと島モノとは異なるピート感,そしてクリーミーなニュアンスあたりから蒸留所を予想しました。
40~43%,80~90年代流通のオールドボトル,10~15年熟成。
・予想
1、スプリングバンク
2、グレンロセス
3、グレンタレット
あとはグレンドロナックを考えました。
ハイランド系のピート感からハイランドモルトも考えたのですが,このフルーツ感にしっくりくる蒸留所が思い浮かびませんでした。
この熟成感とも取れる古いフルーツ感が長期熟成由来でなく,経年変化や開栓後変化でボディが抜けながら出てきたものだとすると,こないだ私が出したダルウィニーのようなタイプ(短熟加水で開栓後長期経過)の可能性もあるかと思いましたが,それだと蒸留所の絞りようがないです。(笑)
以上のようなテイスティングと予想で回答メールをお送りしました。
正解は・・・、
グレンマレイ 1963 オフィシャル 25年 ANA向け 43%
短熟ではなくわりと熟成したオールドのオフィシャルスペイサイドモルトでした。
オールドピートや経年変化によるボディの変化など,うまく拾えた部分もありましたが,もう一段階深く味わえれば良かったです。
特にフルーティさが長熟由来なのか経年変化由来なのかで悩みましたが,その両方という結果だったようです。
この辺の鑑別は以前から書いている通り,自分にとってはとても難しいです。
意識しながら飲み込んでいけばこの辺もわかるようになると信じて,今後もストイックに飲んでいこうと思います。
#グレンマレイ (GLENMORAY) #SBT