これは安定の美味しさでした。
ハイランドパーク HIGHLAND PARK 1977-1998 OB "BICENTENARY BOTTLING" 40%
香りは穏やかだが豊か。みかんの花の蜂蜜、ピーナッツバター、穏やかなミントとグラッシー、こなれたモルティ、奥からラプランスーチョンとそのスモーク。
飲むと滑らかな舌触りで加水らしい優しい味わい。蜂蜜のコクのある甘味、アプリコットジャム、ナッツクリーム、少し噛み応えのあるモルティさと旨味、穏やかなオーク、後味にごま油とスモーク。
【Very Good】
ウイスキーラバーズ名古屋でお出しするボトル、3本目はこのハイランドパークです。
1798年に蒸留を始めたハイランドパーク蒸留所が、1998年にボトリングした200周年=バイセンテナリーボトリングです。
ヴィンテージは1977で、40%に加水されています。以前にもここでご紹介したことがありました。
そこそこのボトリング数がありましたが、日本では売るタイミングを逃してデッドストックになってしまい、それを蒸留所が買戻して詰め替えて恐ろしく高額で再販売したことでも知られています。
私も買ったタイミング的にやや高掴みした感があったのですが、このボトルも今は結構な高額で取引されています。
肝心の中身ですが、40%で少し緩さはありますが、度数のわりには芳醇さや複雑さがあり、ボトリング後18年が経過していますが一体感が出ているだけで劣化要素は感じませんでした。
ボトラーものも含めて1977の他のボトルで感じることが多かったナッツクリーム感がしっかりめに感じられ、期待通りの美味しいハイランドパークでした。
加水40%でピートも顕著でないため迫力に欠ける部分は否めず、芳醇さを感じていただくためにも、他のハイプルーフのものをがっつり飲む前に飲んでほしい1本です。
「優しさと芳醇さを携えたモルト」です。
#ハイランドパーク (HIGHLANDPARK)