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グレンエルギン 19年 オフィシャル “センテナリーボトリング” 60% 2000年詰め

年始のご挨拶でお伝えした通り、モルト愛好家の仲間達と一緒にウイスキーラバーズ名古屋に出展することになりました。

バーにおいても愛好家においても、私など足元にも及ばないようなすごいストックをお持ちの方々が出展されるイベントで、伝説的なボトルも開いたりするイベントですから、何を出すかは悩ましいところでした。

私としてはプラカップでも気軽に飲んでもらえる価格帯で、興味深い香味についてお話できそうなボトルにしたいという希望があり、また、イベントに出すボトルにはせっかく並べるのですから共通の何かが欲しかったのでした。
そこで諸々考えましたが、
最終的に、私のストックの中でも普段飲む機会があまりなさそうな、マイナー蒸留所中心のセンテナリー(100周年)、バイセンテナリー(200周年)の記念ボトルというテーマにすることにしました。

あまり地味なのも寂しいので、近年のバイセンでリリース時の価格で買えたラガヴーリン25年を出そうとは思っていますが、それもできるだけ気軽に飲んでもらえる価格設定にしようと思っています。

開けたてだと真価が味わっていただけないだろうということもあり、あらかじめ開栓してテイスティングしてみました。
出展前にボトル紹介を兼ねて掲載しようと思います。

まずはグレンエルギンのセンテナリーです。

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昔とイメージがかなり変わりました。

 

グレンエルギン GLENELGIN 19yo OB "CENTENARY BOTTLING" 60%
one of 750 bottles, Bottled in 2000

香りは無骨でまだ刺激的だが、少しこなれて妖艶さを帯び始めたシェリー感、高級なマロングラッセがしっかり、アメリカンコーヒーとアーモンド、少しコニャックっぽいブドウ感、奥から少し焦げ感のあるモルティ。
飲むとじわじわと刺激、少しミーティさのあるシェリー感、林檎ジャムなど加熱したフルーツのコクのある甘味、味を深めるコーヒーの淡い収斂性のある渋味、じわりと染み込んでくる素朴な麦芽の旨み、シナモンなどのスパイス、奥からじんわりと火薬、輪郭のある味わいで余韻は長め。

【Good/Very Good, Interesting】

1900年5月1日に蒸留を開始したグレンエルギンが2000年にボトリングした100周年=センテナリーボトリングです。
逆算すると1981年くらいの蒸留ですね。

ラベルがシックでとても格好良く、15年ほど前に2本ジャケ買いしてしまったのですが、開けてみると当時は強烈に硫黄臭いシェリー感で買ったことを後悔したボトルでした。1-2年くらいかけて1本飲み切りましたが、最後は多少サルファリーが抜けたものの、引っ掛かりは強く美味しいとは言い難いものでした。

今回久しぶりに開けてみると買った頃より明らかにサルファリーが抜けており、単に抜けただけでなく深みが出て美味しくなっており、昔と今でしっかりボトルで飲み比べして良質な変化を実感できた貴重なサンプルになりました。
そんなわけで、今回のイベントに向けて選定するボトルをセンテナリー・バイセンテナリー縛りにすることを決めたボトルがこれなのでした。

ボトリング後約18年が経過しており、火薬っぽいサルファリーはまだ若干ありますがかなり抜けているように感じます。以前は全然無かった淡い妖艶さを帯びており、マロングラッセっぽい香味が特徴的でした。

さすがに同ボトルの激しくサルファリーなサンプルとの比較はできませんが、イベントで飲む方にはサルファリーが大部分抜けてポジティブな香味が出てきたボトルを体験していただけるのではないかと思います。

ただし、ボトリング後の経年変化で柔らかくはなってきていますがそれでも度数は高いので、味わう上で注意は必要です。
ハイプルーフの刺激に対する耐性があまりない方は、少量ずつ加水して飲んでいただければと思います。

短く紹介すると、「サルファリーが抜けてきてマロングラッセが出てきたシェリーカスクのモルト」という感じです。

 

#グレンエルギン (GLENELGIN)

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