熟成感とボディの同居した、比類なきタムデューでした。
タムデュー TAMDHU 1963-1989 26yo R.W.DUTHIE for CHRISTOPHER CANNAN 51.5%
香りは心地良いオールド感、萎びた洋ナシやオレンジ、白ワインで伸ばしたクリーム、こなれたモルティ、古いヒノキ風呂のような心地良いウッディネス、奥からじわりとピート。
飲むと力強さもあるがこなれて舌に染み込むようなテクスチャー、じわじわ強まるモルティな旨味、白ブドウ、洋ナシのクリーム、フルーティでコクのある甘味、香り同様の心地良いヒノキ風呂、長く心地良い余韻。
【Very Good/Excellent】
1989年にダッシーがフランスのクリストファーカナンに向けてボトリングした伝説的なシリーズの1本、タムデュー1963です。
私も今回初めて飲みましたが、同じくダッシーの樽を詰めたサマローリに代表されるような一度飲んだら忘れられない、熟成感とボディの同居した60年代蒸留80年代ボトリングの逸品でした。
行き過ぎない熟成感のある多彩なフルーツ感には若干枯れたようなニュアンスがありましたが、クリーミーさがあり、たまにモルトに感じるフルーツクリームというよりも白ワインで伸ばしたクリームのような品のあるニュアンスとして感じられました。
また、ヒノキっぽい心地良いウッディネスもあり、奥からは古いピート感が顔を出しました。
飲んでみると香り同様の多彩なフルーツとウッディネスがあり、何よりボディとこなれたテクスチャーが同居しており、太さを残したモルティな旨味もあったのが素晴らしかったです。
上記の通り、熟成感とボディの同居した、60年代蒸留80年代ボトリングの素晴らしいタムデューでした。
#タムデュー (TAMDHU)