多彩でやや重厚なスプリングバンクでした。
スプリングバンク SPRINGBANK 1991 25yo Abeyhill Muse Reserved for KINKO & CLUB QING 53.8%
one of 143 bottles, Barrel
香りは濃くて少し重さがある。アプリコットや梅のジャム、煮詰まったピーチティー、ほどよいモルティ、少し磯っぽさ、奥からじわりとピート。
飲むと凝縮感があり少し粉っぽい。梅ジャムのコクのある甘味と酸味、ややミーティさもあってモルティな旨味は濃い、しっかりめのブリニー、渋味を伴うオークの主張もあり、ほどよいピートが残る。
【Good/Very Good】
鹿児島のキンコーさんが、香港のバーであるCLUB QINGとジョイントでボトリングしたスプリングバンク1991、25年熟成です。
樽の供給元はアベイヒルで、ミューズリザーブドと銘打たれたシルクプリントの気合の入ったボトルです。
シルクプリントは素敵ですが、写真が取りにくいのが玉に傷です。(笑)
さて肝心の中身はというと、スプリングバンクらしい味もしっかりと感じられますが、オフィシャルほど露骨なピート感がなく、フルーツのニュアンスもあまりオフィシャルに感じることのないタイプでした。
オフィシャルではあまり扱わないスペックの樽なんでしょうか。
樽由来の要素も含めて多彩さがあり、良い意味でオフィシャルとは違った方向性のスプリングバンクでした。
値段は結構な高額だったようですが、オフィシャル25年はさらに高額ですね。
ボトラーズのリリースなので、ひと昔前の感覚だとオフィシャルより安価で出回ってほしいところではありますが、このボトルは高額でも即完売だったとのこと。
ちょっと驚きましたが、実際に美味しいですし、こういうボトラーらしいリリースもそれだけ求められているということだと思います。
#スプリングバンク (SPRINGBANK)