何の樽かわかりづらい不思議さがありますが、非常に美味です。
ロングモーン LONGMORN 1992-2017 25yo SIGNATORY VINTAGE for THE WHISKY HOOP #48498 52.2%
one of 200 bottles, Hogshead
香りは芳醇でやや厚みあり、プラムやイチゴのジャム、少しハーブと鞣し革、こなれてきたモルティ。
飲むと意外に柔らかさもあり芳醇。パイナップルやイチゴジャムのフルーティ、穏やかなコクのある甘味、綺麗なウッディネス、全体にエレガントで品のある味わい。
【Good/Very Good】
ウイスキーフープから今年5月に頒布になった、シグナトリーのロングモーン1992、25年熟成です。
シグナトリーからのロングモーンは前回の1990に続いて2本めですが、色の薄かった前回ボトルと比べると、今回のものはかなり赤みがかった濃い色です。
イチゴジャムっぽさも含んだ濃縮フルーツ感があり、少し鞣し革っぽさも感じる深みのある香りで、飲むとさらにパイナップルっぽさも感じられ、コクのある強い甘味に綺麗なウッディネスが深みを与えていました。
濃厚で甘やく、強い味ですがバランスも良く、全体的にどこかエレガントで品がある香味だったのも好印象でした。
ほとんどストレスなく飲み進められ、VGに近いG/VGという評価です。
さて今回のボトル、樽については不明ということになっており、問い合わせてもわからないようです。
色は濃く一般的なオロロソシェリーと比べると赤みがかっていますし、味わいもシェリーと言われて納得できないものではないのですが、典型的なものとは異なります。
第一印象はシェリーかなと思っていたのですが、飲めば飲むほどワインカスクフィニッシュとかそういう系統の樽の可能性もあるのかなと思うようになりました。
シグナトリーはワインカスクフィニッシュを盛んにやっていたこともありましたし、そういう変則的なものなのかもしれませんね。
とはいえ味付け感が強いわけではなく仕上がっていますし、短期間で強引にフィニッシュしたというよりは長期間熟成されたものではないかと思います。
変則的ではありますが、完成度の高いモルトです。
#ロングモーン (LONGMORN)