こちらはバリシェリーに完全に支配されていました。
クレイゲラキ CRAIGELLACHIE 1995-2017 21yo EDITION SPIRITS "THE First Editions" #HL13305 59.0%
one of 282 bottles, SHERRY BUTT
香りはリッチで強いシェリー、枝付きのレーズン、ビターチョコレート、黒糖、バルサミコ酢、奥から焦がした麦、ハーブリキュール。
飲むと粘性あり、芳醇に広がる、レーズンなどの濃縮フルーツのコクのある甘さ、ハーブなどの心地良い渋味、味を深めるウッディネス、長く心地良い余韻。
【Good/Very Good】
ハンターレインのスチュワート氏の息子であるアンドリュー氏が立ち上げたボトラー、エディションスピリッツのファーストエディションから今年ボトリングされたクレイゲラキ1995、21年熟成です。
今回、昨年ボトリングされた同ヴィンテージの20年と同時に飲むことができました。
以前にご紹介した20年熟成のものよりも色も濃く、テイスティングしてみるとやはりこちらはシェリー樽の影響がかなり強いタイプでした。
枝付きレーズンバルサミコ酢、ビターチョコレートやハーブリキュールなどの甘苦そうなニュアンスなど、この系統のシェリー樽にしばしば感じられる要素がかなりしっかりと主張してきました。
飲むとフルーティな強めの甘味があり、思いのほか渋味やウッディネスは強くなく、バリシェリーのモルトとして飲み心地も良かったです。
シェリー感はとても好ましいのですが、20年熟成のものよりもさらにハウススタイルは感じられず、これはブラインドでもまず当たらないでしょう。
個人的にはどうせわかりづらいならサルファリー要素がほとんどなくシェリー感が好ましいこちらの21年のほうが好みでした。
#クレイゲラキ (CRAIGELLACHIE)