このスペックでこの出来はすごいんじゃないでしょうか。
グレンロセス GLENROTHES 2006-2017 OB UK EXCLUSIVE SINGLE CASK SERIES BATCH#1 #5454 67.2%
one of 636 bottles
香りは強いリッチなシェリー、果汁感の残ったプラムジャム、オレンジオイル、キャラメル、しっかりめのウッディネス、若さも伴う強めのモルティ。
飲むと以外に穏やかな口当たりからパワフルに広がる、プラムジャムのコクのある甘味と引き締めるタンニン、味を深めるハーブとウッディネス、オレンジクリーム、旨味を残したモルティ、リッチで余韻は長い。
【Very Good】
オフィシャルが今年、UKの国内向けに新しいシリーズとしてボトリングしたグレンロセスのシングルカスクシリーズ。
これはバッチ1のリリースのひとつである2006年ヴィンテージです。
味とボトル本数的に、樽はシェリーバットかパンチョンでしょう。
およそ11年の熟成で大きな樽、そして67.2%という怒涛のハイプルーフ。。。
このあたりからは未熟感の強い荒々しいモルトをイメージして恐る恐るテイスティングしましたが、驚かされました。
どんなマジックなのかわかりませんが、多彩さもある熟成感があり、かなり仕上がっています。
香りには強いシェリー樽のニュアンスがあり、ジャムやキャラメルといった甘やかな要素がありますが、若さゆえかモルティさも負けじと主張してきます。
飲んでも香り同様にジャム系のフルーツ感があり、コクのある甘味と渋味のバランスも良く、モルティな旨味があり、深みを与える要素すら伴っています。
現時点でかなり仕上がってると感じますが、これはこのままもっと一体感が出て、淡く感じるクリーミーなニュアンスが強まってくると、相当完成度の高いモルトになるのではないかと思います。
現在はまだ陶酔感があるとまでは言えませんが、値段を考えるとかなり高評価できますね。
どうやらUK市場でも評価が高いようで、私が普段使っているUKのネットショップでは、このアウトターンなのにもう売っているところがありませんでした。
買って飲んでもよし、寝かせてもよしのナイスボトルだと思います。
#グレンロセス (GLENROTHES)