2度目でしたが今回のものはらしいニュアンスがありました。
ブルイックラディ BRUICHLADDICH 18yo DUTHIE 43%
80年代ボトリング
香りはしっかりめのオールド感、焼きリンゴ、紅茶、カラメル、淡く焦がした麦、少し干し椎茸。
飲むと滑らかな口当たり、加熱したリンゴ、リンゴジャムっぽいコクもある甘味、シナモン、穏やかな渋み、穏やかだがボディを感じる余韻。
【Good/Very Good】
80年代にボトリングされたダッシーのブルイックラディ18年、いわゆるマップラベルで43%の加水ボトルです。
逆算すると蒸留は60年代でしょうか。
第一印象から結構しっかりオールド感があり、干し椎茸のようなニュアンスも伴っていました。
しかし昔のブルイックラディらしい加熱したリンゴのようなニュアンスは、香りにも味わいにも感じられました。
また、ボトリング後の変化と思われる多彩な要素がある加水ボトルのわりに、味は濃いめでボディもありました。
オールド感が強めのものは、本来の実力とは異なる部分が大きいこともあるのであまりご紹介しないのですが、あえて今回掲載したのには理由があります。
らしいリンゴっぽいニュアンスもありボディも保たれていて美味しかったということもありますが、このボトルを前回飲んだ時と印象が全然違ったのです。
前回飲んだものは、今回のようなヒネ感のような劣化要素は無かったのですが、経年変化でボディや味が抜けたようなニュアンスと、それに伴って出てくることが多いエステリーな洋ナシのようなフルーツ感がありました。
劣化するのと抜けるのは必ずしも経年変化で同時に起こるものではなく、個別にも起こりうる変化なんだということを実感したのでした。
#ブルイックラディ (BRUICHLADDICH)