このスペックの典型的なプレーン系スプリングバンクです。
スプリングバンク SPRINGBANK 1974-2003 28yo OB #1157 46%
one of 630 bottles
香りは華やかで強い、ヘタ付きでフリーズドライにしたイチゴ、フローラル、古い白ワイン、バニラクリーム、乾いた麦感、淡いミネラル。
飲むと舌に染み込むようなテクスチャー、少し噛み応えあり、フリーズドライのイチゴ、グレープフルーツ、乾いた麦感、上品な甘味と酸味、じわじわと塩気、引き締める優しいオーク感あり、余韻は心地良い。
【Very Good】
2003年にボトリングされた、オフィシャルシングルカスクのスプリングバンク1974、28年熟成です。
まさにこのあたりのヴィンテージの樽感の強くないスプリングバンクに典型的な香味で、恐らくはわりと安い樽なんだと思います。
バックに大企業がおらずそれほど裕福な蒸留所でないことがこういうスペックのシングルカスクをたくさん産んだのではないと思います。
モルトの香水と言われる華やかな香り立ちで、特徴的なフリーズドライにしたヘタ付きのイチゴのようなニュアンスが香りにも味わいにもあり、乾いた麦感も特徴的です。
経年変化で出てきたと思われる舌に染み込むような旨みがあり、上品な甘味と酸味、そして強いブリニーさもあって終始飲み心地が良かったです。
このボトル、仲間内で非常に話題になったキャンベルタウンモルトフェスティバル2016のスプリングバンクオープンデー向けにボトリングされたロングロウによく似ています。
というより、ロングロウを飲んだ時にこういうスペックの70年代のバンクやロングロウに似てると思ったのですが、それを今回確認できた感じです。
やはり、もっとも昔の味が出てきそうな蒸留所はスプリングバンクなんだと思います。麦は違いますが、100%フロアモルティングをして古くて効率の悪い装置で仕込み・蒸留をしていますからね。
ピートの具合などブレも大きいですが、昔のものの方向性のまま突き抜けたボトルがこれから出てくるのが楽しみです。
#ロングロウ (LONGROW)