ポートシャーロット史上1位かもしれません。
ポートシャーロット PORT CHARLOTTE 2004-2015 11yo OB for PUB MAHOROBI 38th Anniversary #850 57.6%
one of 263 bottles, Fresh Barrel
香りはパワフルで刺激的、レモン、強い麦感、バニラ、旨そうな魚介ダシ、ミネラル、突き刺さる強烈なピート。
飲むとヒリヒリとスパイシー、粉っぽく凝縮したテクスチャー、グレープフルーツ、噛み応えのある麦の旨味、上品な甘味と良い酸味、鋭く強いピート、オイリーで長い余韻。
【Good/Very Good】
長野県の松本にあるPUB摩幌美さんがお店の38周年記念としてボトリングしたポートシャーロット2004、11年熟成です。
普通、樽選定は熟成後のサンプルを飲んで行うことが多いと思いますが、このリリースはニューポットを詰めた段階で選ばれています。
秩父やキルホーマン、アランなどなど、蒸留所が設立したばかりの時期に樽売りすることがしばしばありますが、このポートシャーロットもそうでしょうか。
香りにはやや若さを残しており刺激的でスパイシーであり、バーボンカスク由来のバニラっぽさや、アイラモルトらしい旨そうな魚介ダシ、そして特徴的な鋭く突き刺さるようなスモーキーさが感じられました。
飲んでもスパイシーなニュアンスは強めですが、美味しいラフロイグのような粉っぽく凝縮したグレープフルーツのようなニュアンスがあり、噛み応えのある麦の旨味も好印象でした。
甘味と酸味のバランスも良く、ピートの主張も香り同様にしっかりでした。
なお、オイリーさはあるのですが、近年のブルイックラディの原酒に感じがちな機械油のようなニュアンスは感じられませんでした。
私もアードナムルッカンの樽を仲間たちと共同購入しましたが、樽詰め時に選んだウイスキーは熟成後どうなるかわからず、賭けのような部分が結構あります。
実際リリースされたものをテイスティングしても、シングルカスクでリリースするに値するようなクオリティには至らなかったものというのもかなり高い割合で存在するという印象を持っています。
しかし今回のボトルは、ジムマッキューワン氏が最良の樽に原酒を詰めたという記載通り、良いバーボンカスクで熟成されたと思われ、素直に美味しいアイラモルトです。
特に、良いラフロイグのような粉っぽい凝縮感があったのがかなり好印象で、今まで飲んだポートシャーロットの中で一番好きかもしれません。
摩幌美さんにはまだお伺いしたことがありませんが、キャンベルのマスターとは懇意にされているようで、とても良いお店だと伺っています。
38周年おめでとうございます。
いつかお店にお伺いしたいです。
#ポートシャーロット (PORT CHARLOTTE)