今回かなりピンときました。
ラフロイグ LAPHROAIG 1987-2006 OB for La Maison du Whisky 50th Anniversary 53.4%
香りはワタのついたオレンジ、バニラ、強いヨードと海藻や磯っぽさのある強いピート、ほどよい麦感、ココナッツやオイル、リッチ。
飲むと度数より刺激はなく舌にのしかかるような厚みのある口当たりで芳醇に広がる、噛み応えも感じる少し粉っぽい凝縮感、オレンジマーマレード、強いコクのある甘味と深みのあるオークの淡いタンニン、淡い魚介ダシと麦の旨味が濃厚、パワフルだが炭臭くないスモークとヨードの強いピート、リッチでパワフル、長い余韻。
【Very Good】
2006年にメゾンドウイスキーの50周年記念にボトリングされた、ラフロイグ1987、およそ19年熟成です。
ロバートヒックス氏が樽を選んでヴァッティングしています。
香りには少し経年変化が出始めたラフロイグらしい柑橘系のフルーツ感があり、バーボン系のバニラやココナッツといった要素、そしてまさにラフという海藻っぽいヨードたっぷりの強いピートの主張がありました。
飲んでみると非常にパワフルで舌にのしかかってくるような重みや厚み、そして凝縮して嚙み応えも感じるようなテクスチャーです。
香りの印象よりより複雑さがあり、凝縮感のあるフルーツ感にコクのある甘味、リッチで深いオークの渋味、そしてたっぷりの魚介や麦の旨味が高次元でバランスよく主張してきました。
香り同様にパワフルでヨードの強いピートが感じられますが、最近のラフロイグに感じがちな炭っぽさはほとんど感じられず、非常に好みの味わいでした。
まさに王道のオフィシャルラフロイグ、それも少し経年変化の良さも垣間見えるボトルで、幸せな気持ちになりました。
実はこのボトル、発売当時に何度も飲んで、いまいちピンと来なかったのでした。
フルーツ感が今のよりもさらに奥にいたようなイメージでしたが、それがここにきてボディを損なうことなく出てきていることで、より好みの味になったのだと思います。
とはいえ、昔から高評価で高額で取引されていたボトルですので、私がその真価を感じ取れていなかったというのが正解なのかもしれません。
正統派の旨いラフロイグでした。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)