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自宅テイスティング:スプリングバンク 21年 オフィシャル 陶器瓶 90年代後半流通

らしさ全開の素晴らしいスプリングバンクでした。

 

スプリングバンク SPRINGBANK 21yo ceramic jag 43%
90年代後半流通品

・香り:
こなれており柔らかで華やか、うっとりするような陶酔感あり、しっかりイチゴジャム、アプリコットジャム、少しミントチョコレート、ワックス、下支えする優しい麦感、淡くアーシーさやレザー、ハーブ、複雑で時間と共に次々と湧き上がってくる。

・味わい:
滑らかで優しい口当たりから豊かに広がる、エレガント、強い凝縮感があってしっかりと噛み応えあり、香り同様に独特のイチゴジャム感がしっかり、少しミントやブーケガルニ、穏やかな麦の旨味、優しいコクのあるジャム系の甘味と淡く心地良い酸味、しっかりとブリニー、奥から土っぽさとピートも顔を出す、陶酔感あり。

・余韻:
強いイチゴジャムと淡いピートとハーブ、陶酔感のある加水とは思えないほど長い余韻。

・加水:
香りはより華やかになる。飲み応えも意外なほど保たれる。

・総評:
まさに70年代前半以前のシェリーカスクのスプリングバンクらしいイチゴジャム感がしっかりあった。
独特の突き抜けた陶酔感があり、凝縮感があって嫌味はない。そんな飲み心地の良さは特に素晴らしい。

【Very Good】

スプリングバンクのセラミックジャグには何種類かありますが、これは90年代後半にリリースされた21年熟成です。
モルトで知り合った方とのやり取りの中で、味見をさせていただくはずが、まだ十分にジャグの中身が残っている状態でいただいてしまったものです。本当にありがとうございます。

まさにというスプリングバンクらしいイチゴジャム感があり、エレガントで華やかな強い香味です。ブラインドで飲んでもまず間違えないと思います。
噛み応えがあるような凝縮感があり、複雑な香味が時間と共にどんどん湧いてくるようでテイスティングはとても楽しかったです。
加水とは思えないような濃厚なコンテンツですが、加水らしい優しさが全体を包んでいるようにも感じられ、つまりは絶妙な加水加減なんだと思います。

濃厚な美味しさなのに引っ掛かりはなく、飲み心地が良く陶酔感のある香味ですから、下手をするとエンドレスで飲み続けてしまうような危険なスプリングバンクでした。

 

#スプリングバンク (SPRINGBANK)

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