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ニューリリース:ラガヴーリン 8年 オフィシャル 200周年記念エディション

若いのに良く仕上がっており、さすがバイセンテナリーボトルです。

ラガヴーリン LAGAVULIN 8yo OB 200th ANNIVERSARY EDITION LAGAVULIN 8yo OB 200th ANNIVERSARY EDITION

ラガヴーリン LAGAVULIN 8yo OB 200th ANNIVERSARY EDITION 48%

香りはフレッシュオレンジ、濃いめに入れたアプリコットティー、若葉、ピスタチオなどのナッツ、若々しく強いモルティー、バニラ、磯っぽさと強いスモークとヨードもあるピート感。
飲むときつい刺激はなく粘性のあるテクスチャー、アプリコットティー、凝縮して少し粉っぽい噛み応え、ナッツ、魚介の燻製、香り同様に強いピート、フレッシュな麦と魚介の旨味が濃い、コクのある強い甘味、ほどよいオーク、モルティでピーティな長い余韻。

【Good/Very Good】

今年200周年=バイセンテナリーを迎えたラガヴーリンの記念ボトルです。
8年熟成で48%加水というスペックで、結構な数がボトリングされています。日本にもそのうち入ってくると思われますが、まずは海外リリース直後のものをさっそく飲むことができました。
BARでも話題になりましたが、普段のラベルと少し違うだけでもラガヴーリンはテンションが上がりますね。

バイセンボトルが8年熟成とアナウンスされた時には少し心配にもなったのですが、そこはディアジオさんらしくしっかり仕上げてくるだろうと思い直して待っていました。
そして今回のものはその期待にしっかり答えてくれるものでした。

香りには麦感を中心にもちろん若さも感じるのですがその麦感も悪くなく、フレッシュフルーツだけでなくラガヴーリンらしい加熱したアプリコットのようなニュアンスや潮っぽさ、そして何より乱暴でない多彩なピートがしっかり主張してきました。
少しピスタチオを連想させるようなナッツ感が強めに感じられたのも印象的でした。

飲むと加水も効いているのか熟成年数の割に刺激の少ない口当たりで、若いのに少し粘性を感じるらしいテクスチャーも健在です。
噛み応えを感じるような濃縮感もあり、フルーツだけでなく強く麦と魚介の旨味とコクのある甘味もあり、もちろんしっかりとピーティでした。

アイラモルトらしさ、特にラガヴーリンらしさをしっかりと中心に持った香味だと思います。
決して複雑なモルトではありませんが、王道感がありますね。

樽感は強くなく、味付け感もあまりないのにこのスペックでリリースすぐに飲んでも納得できるくらいのクオリティで仕上げてくるのは本当にすごいことだと思います。

柔らかく飲みやすくなった12年カスクストレングスといったような印象で、原酒のセレクトと加水を相当上手く駆使して、ラガらしい味を保ちながら高すぎない価格でたくさん本数も出すことを考えて作られたのかなぁなんて考えてました。

バイセンテナリーボトリングはこれだけではなく、20年以上の熟成のものも何種類か出るという話を聞いており、今回のものとは違って恐らくかなりの高額になるのではなかいかとは思いますが、美味しくないはずがないでしょうし、機会があれば飲んでみたいですね。

200周年、本当におめでとうございます。

 

#ラガヴーリン (LAGAVULIN)

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