香りは王道、味はやや作為的でしたが美味しかったです。
ラフロイグ LAPHROAIG OB "LORE" 48%
香りは濃厚、アプリコットジャムやオレンジマーマレード、チョコレート、強く魚介の燻製とダシ、焦げた麦、強いヨードのあるパワフルなピート。
飲むと加水らしい穏やかな口当たりから芳醇に広がる、ビターチョコレートとドライオレンジ、バニラ、燻製の煙、甘味にはコクがあり強い、少し若さを伴う麦感が見え隠れする、炭を噛んだようなニュアンスと樽の強めのタンニン、ヨードのある強いピート、スモーク。
【Good/Very Good】
つい最近リリースされた、ラフロイグのオフィシャル"LORE"です。
熟成年数の記載のないヴァッティングで、18年終売に伴ってリリースされたようなイメージで度数も同じ48%と高めの加水です。
最近増えている多くのノンエイジのものと同様に、縛りなく多彩な原酒を使って美味しく仕上げたようなことがアナウンスされていました。
ノンエイジにあまり良い印象を持っていないのでちょっと心配しながらも、蒸留所からのメール案内が届いてすぐに購入しました。
濃厚なジャム感やチョコレートっぽさ、魚介の燻製、そして強いヨードとラフロイグの王道感のあるヴァッティングだなと思う香りでした。
飲んでみると芳醇な広がりがあって、香り同様のフルーツ感やチョコレート、そしてコクのある甘味と強いヨードのあるピートは好印象でした。
ただし、やや樽が強い印象で、炭や灰を噛んだようなニュアンスが強めにあり、樽やピートが効いていても少し若いニュアンスがマスクしきれずでてきてしまっているように感じました。
熟成の長いモルトのニュアンスもしっかり感じるので、ノンエイジにしては平均熟成年数は長いのかもしれませんが、ちょっと味付け感とちぐはぐな一体感のなさが気になりました。
ファーストロットで力の入ったもののはずですし、瓶内変化で一体感が増して未熟感が和らげば、リッチでとても美味しいものになる可能性は十分ありそうです。
すぐに家でも開けて飲もうと思っていたのですが、これはしばらく温存しておくことにしました。
#ラフロイグ (LAPHROAIG)