やはり素晴らしい。シェリーカスクの極みのひとつですね。
グレンファークラス GLENFARCLAS 21yo OB for EDWARD GIACCONE 51.5%
香りは芳醇で力強い、非常に妖艶でドキドキする、オールドシェリー、プルーン、ビターチョコレートがけのドライオレンジ、黒糖、スミレのフローラル、ブーケガルニ、なめし皮、少しミント、クローブ、アーシー、心地良いウッディネス、奥からオールドピート。
飲むとキツくない口当たりから力強く芳醇に広がる、噛み応えも感じるテクスチャー、素晴らしいオールドシェリー、香り同様に濃縮感のあるフルーツやハーブ、そしてレザー感、強すぎない甘味とメリハリのあるウッディネスとそのタンニン、深遠な味わい、長い長い陶酔感のある余韻。
【Excellent】
ジャッコーネ向けのオフィシャルボトル、グレンファークラス21年のハイプルーフです。
70年代流通のボトルでしょうから蒸留は50年代以前ということになります。
のっけから圧倒されるようなパワフルで複雑な香り立ちです。オールドシェリーの効いた多彩なフルーツやチョコレート、黒糖、ハーブやスパイス、フローラル要素、レザー感にアーシー、オールドピートと、探せば探しただけ出てくるような香りの要素がどんどん湧いていきます。
また、どこか妖艶さもあってドキドキしてしまいました。。
飲むと香りの印象を裏切らないパワフルで芳醇な広がりがあり、噛み応えも感じるほどコンテンツは濃厚です。やはり素晴らしいシェリー感が効いていますが支配的ではなく、香り同様の多彩さがありノージングで拾った要素をひとつずつ確認するように味わいました。
べたつくことのないコクのある甘味と心地よい渋味、非常に深みがあって余韻もうっとりするくらい長かったです。
とにかく充実感があって説得力のあるウイスキーで、味わいもきわめて素晴らしいのですが、特にノージングに関しては他に類を見ないほど次々と湧いてくる印象があり、いつまでも嗅いでいたいと思えるほどです。
同じく突き抜けた陶酔感のあるシェリーカスクウイスキーの代表ともいえるマッカランと一番大きく異なるのは洗練されていない点でしょうか。
無骨さ、土っぽさ、雑味の多さ、これらが混然一体となって押し寄せてくるような魅力がこのファークラスにはありました。
ボトリングからおよそ40年も経過して、今まさに飲みごろと思えるようなモルトでもあり、こんな時代にオフィシャルのカスクストレングスを詰めるなんて狂気の沙汰だったようにも思いますが、そうでなければこんなに良い状態で飲めることもなかったでしょう。
それをやってしまえるジャッコーネ氏に改めて感謝です。
このボトルは,高田馬場の歩古ホールさんの9周年記念で開栓されたものをいただきました。
おめでとうございます!
#グレンファークラス (GLENFARCLAS)