シェリーの効いた90年代前半アードベッグ、あと何回飲めるでしょうか。
アードベッグ ARDBEG 1991-2002 11yo GM SPIRIT of SCOTLAND for JIS #2017 52.5%
one of 295 bottles, Refill Sherry Hogshead
香りは濃いめのシェリー、キャラメリゼしたナッツ、熟したプラム、チョコレートがけのドライオレンジ、腐葉土、塩素と強いピート。
飲むと滑らかな口当たりから芳醇に広がる、良いシェリー、キャラメリゼしたナッツ、チョコレート、濃いめの甘味と引き締める渋味、少し青草、塩素、アーシーさを伴う強いピート、長い余韻。
【Good/Very Good】
GMがスピリットオブスコットランドシリーズで2002年にリリースしたアードベッグ1991、11年熟成です。
なかなか良いシェリー感が効いており、それ由来のキャラメルやナッツ、熟したフルーツやチョコレートといった要素がしっかりと主張するのと同時に、アードベッグらしい塩素っぽさのある強いピートやアーシーさも主張してきました。
前者は暖かな印象を、後者には冷たい印象を感じることが多いのですが、瓶内変化もあるのか融合している印象でした。
シェリーのためかピートのためかボトリング後変化のためか、もしくはそのすべてのためか、若さはほとんど感じられず、飲み応えもあり、複雑で美味しいアードベッグでした。
90年代前半のアードベッグはもう貴重ですし、さらに色の濃いシェリーカスクとなるとほとんどお目にかかれなくなりました。
この寒暖の融合はなかなか他にはない個性ですし、たまに飲みたくなりますね。
#アードベッグ (ARDBEG)