グリーンケイデンらしい美味しいボトルでした。
バンフ BANFF 1976-1998 21yo CADENHEAD Authentic Collection 58.2%
香りは強く素朴でドライな麦感、こなれたシトラス、白い花、少しムスク、プレーンな樽感。
飲むとじわじわとスパイシーに広がる、シトラス、爽やかなフローラル、さっぱりした甘味と酸味、噛み応えも感じるような強い麦感とその旨味、舌に染み込むようなテクスチャーもある、プレーンで雑味のない綺麗な余韻。
【Very Good】
緑トール瓶のケイデンヘッド,オーセンティックコレクションからバンフ1976,21年熟成です。
このシリーズらしいハイプルーフです。
ハイプルーフでドライなニュアンスと生き生きとした太い麦感をベースに,瓶内変化で出てきたと思われる爽やかなフローラルやうっすらとした妖艶なニュアンスが効いておりとても美味しかったです。
樽感は強くなくプレーンな香味で,甘味と酸味のバランスがよく,麦の旨味に噛み応えを感じるようなテクスチャーがあったのも良かったです。
この辺のヴィンテージのケイデンヘッドのグリーン瓶は,ハイプルーフでプレーンな樽感のものが多く,これもそれに漏れないタイプでした。
恐らくは瓶詰したてはかなり刺々しく若い麦感が支配的だったと思われるモルトで,瓶内変化で穏やかになってきたものと想像します。
個人的には,香りよりも味わい,飲んでからのテクスチャーを楽しむ酒というイメージです。
この辺のグリーンケイデンは,今になってやっと飲み頃になってきたという感じすら覚えます。
きっとあと10年くらいは飲み頃が続き,最後の方どうなってしまうのか今の私には想像もつきませんが,非常に楽しみにしています。
#バンフ (BANFF)