リンブルグ向けの若いオフィシャルファークラスが2種同時リリース,まず2000ヴィンテージです。
グレンファークラス GLENFARCLAS 2000-2015 14yo OB for The Whisky Fair #3639,6394 52.1%
Sherry Butt(#3639),Refill Sherry Hogshead(#6394)
香りは近年シェリー、キャラメリゼしたナッツ、オレンジ、駄菓子のチョコレート、若く強い麦感、ビスケット。
飲むと意外に最初キツくないが荒々しくなる、近年シェリーと若い麦感、麦の旨味はある、キャラメリゼしたナッツ、ジャム系の甘味とウッディな渋味、淡いエグ味、口に残るオイリーさもある余韻。
【Okay/Good】
今年のリンブルグウイスキーフェア向けにボトリングされたグレンファークラスのオフィシャルボトルです。
2000年と2001年ヴィンテージのもの同時にリリースされたようです。
どちらも若いですが,長熟エステリー,トロピカルフレーバーが好きだと思われるカーステン氏のイメージとは異なりますね。
同時に飲みましたが,まずは2000年からです。
近年シェリー感が香味の中心にいますが,さすがに熟成感は無く麦感がシェリーカスクとしてはアンバランスなほど若々しく強いアタックと麦感が主張してくる香味でした。
また,甘味もしっかりありましたが渋味もそれなりに強めに感じ,軽くエグ味も伴いました。
決してウイスキーとして私がすごく美味しいと思うものではありませんでしたが,それなりに多彩な香味もあり仕上がりつつある印象もありました。
若いシェリーカスクのサンプルとして面白いリリースだと思います。また,こういうものがこれからどうなっていくのかにも興味が尽きません。
さて,この2000年ヴィンテージ,ホグス2樽の2001年と違って,バット(たぶんファーストフィル)とリフィルホグスという違うスペックのシェリーカスクをヴァッティングしています。
こういうのは樽でヴァッティングしてから味見して買うというわけにはいかないでしょうから,サンプルを簡易的にブレンドしてみたうえで,意図をもってこれとこれをヴァッティングしてくれと注文するのでしょうかね。
例えば甘味も渋味もキツめのファーストフィルシェリーバットとそれが穏やかなリフィルのホグスをヴァッティングしてこうしたというような感じでしょうか。
それぞれ計算して~Lずつとかではなく2樽丸ごとのヴァッティングでしょうし,ヴァッティング後少し経過しただけでも味が変わりそうですし,なかなか危険な勝負な気もします。
ボトリングのためのサンプリングに行ったウイスキーフープの運営や幹事の方に効いてみると,次々に出てくるものをどんどんサンプリングしていくという感じみたいですし,こういうヴァッティングをどういう意図でどうやって行っているのか非常に興味があります。
#グレンファークラス (GLENFARCLAS)