やはりこの時代のジュラはトロピカル感がしっかりです。
アイルオブジュラ ISLE OF JURA 8yo OB 40%
80年代流通
・香り:
少し椎茸っぽさもある強めのオールド感,オレンジマーマレードとアプリコットジャム,パイナップルやマンゴー,古くなったカラメルソース,濃く煮出しすぎた紅茶,粘土っぽいアーシー,樹液,焦げた麦感,淡くアンティーク家具,奥から古いピート。
・味わい:
ぬるりと滑らかな口当たりから広がる,オレンジマーマレード,パイナップル,熟しすぎたパッションフルーツやマンゴー,カラメル,樹液,コクのある甘味,染み込むような麦の旨味,濃い紅茶のタンニンや淡い植物感を伴うエグ味,干し椎茸,香り同様の粘土っぽさ,じわじわと後半からピート,リッチ。
・余韻:
パイナップルやパッションフルーツを感じるトロピカル感が淡いピートと粘土っぽいアーシーを伴い長めに残る。
・加水:
そのまま伸びる。多めに加水しても意外なほどバランスは崩さないが,面白くはならない。
・総評:
コンディションの問題かオールド感がやや強めではあったが,この辺のジュラ8らしいトロピカルフルーツがはっきりと感じられた。
濃い紅茶のタンニンや植物のエグ味も淡く感じられるが,これは味を深めているように思う。
さすがジュラ8,コンディションやロットの違いはあっても概ね期待を裏切らない仕上がり。
【Very Good】
80年代に流通していたアイルオブジュラ,オフィシャル8年,一般的かどうかはわかりませんが,私の周囲では"ジュラ8(ジュラッパチ)"といわれるボトルです。
ジュラ8にもいろんなロットがありますが,ほぼ共通して感じられるトロピカル感,そして粘土っぽいアーシーが,このボトルにもしっかりと感じられました。
ただし,このボトル,最初はオールド感が立っていてそれほどトロピカル感が前面には出ていませんでした。
開栓後じわじわとフルーティが強まり,1か月程度経ってピークを迎えたように思います。
ジュラ10年には粘土っぽさばかりが強くてトロピカル感がそれほどないものが多いイメージですが,この8年はあまり外したことが無いように思いますね。
#アイルオブジュラ (ISLE OF JURA)