山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2011.7.24 スタンドバーにて
今月のお題は、「バルブレア」である。
個性が強い北ハイランドの中にあって、あまり印象に残らない蒸留所の筆頭ではないだろうか。
もちろんオフィシャルボトルも飲んだ記憶がないくらいの蒸留所なのである。
バランタインのキーモルトとなっているのであまり個性の強いものは造らないのかもしれない。
そして今回の5本はといえば、エステリーな濃い香りを特長としていたが、どことなく特徴が弱く、蒸留所を特定するほどの入力がなかったのも事実である。
長熟ものが多く出されたが、ピークを過ぎてしまった印象はなく出来自体は悪くない蒸留所といえるのかもしれない。
さて、そんなモルト5本を紹介しよう。
*** [No.1] ウイスキーエクスチェンジ バルブレア バーボンカスク 1965-2005 cask no.1349 40年 42% ***
(香り) トップノートはセメダイン、有機溶剤系の香りが強い、バーボン樽の個性なのかもしれない。エステリーにマスクされて他の香りが感じ取れない。 奥にはかすかな熟成香が感じ取れる。軽くシェリーカスクの個性も。しばらくするとライチの香りも出てきて、バラエティー豊かな印象になる。
(味) やはりエステリーでセメダインを感じる。しかし意外にドライでさっぱりしており、かつしばらく味わっていればウッディな熟成感も味わえる。美味いモルトである。
*** [No.2]オフィシャルボトル バルブレア 1969 31年 45% ***
(香り) エステリーで爽やか、フルーティーな個性。かすかにピートを感じる。時間が経てば甘い香りに満たされる、深くまったりとした印象だ。
(味) 味は一転してドライでピリピリしており、甘さは少ない。加水すると軽いピートを感じるようになり、さらにウッディな深みに包まれる。
*** [No.3] エクスクルーシブモルツ バルブレア 1975-2005 29年 46.2% ***
(香り) トップノートはエステリー。奥にはたいへんエレガントな香りがある。しばらくグラスを回していると甘い香りが立ってきて、深いフルーツ香に満たされる。
(味) たいへんフルーティーで鮮やか、主に桃の香り。加水すればさらにフルーツがあふれ出し、フルーツの競演となる。
*** [No.4] ダンカンテイラー バルブレア オーク cask no.1615 81/222 1991-201 19年 52% ***
(香り) トップノートはやや臭い香り。ただしそれはすぐに消え、エレガントな香りとなる。深みと酸味がバランスしている。
(味) アルコール感が強い。ドライでさっぱりしている。味の数は多く無い。
*** [No.5] ブラッドノックフォーラム バルブレア シェリーバット cask no.166 27/587 1990-2010 20年 53.7% ***
(香り) こげたゴムの個性、ヌカの香り。イオウ風味。あきらかなシェリーカスクの個性。ただし時間とともにネガティブな部分は弱くはなってくる。
(味) やはりシェリーカスクの個性、しかし味では焦げたゴムは弱く、下品に感じることは無い。よくできたシェリーカスクと言える。 加水すると、たいへん甘い含み香となる。
#Connoisseurs Club #Tasting Note