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コニサーズクラブ(11/8/28)テーマ「ラフロイグ」

ラフロイグ山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。

モルトの会、テイスティングノート

2011.8.28 スタンドバーにて

 今月のお題は、「ラフロイグ」である。  繊細な長熟モルトを静かにじっくりテイスティング。
 この夏の暑いさなかにそんな飲み方は似合わないだろうというマスターのはからいで、今回はしっかりとピートの効いたモルトが集められた。
 もちろん、厳選されたラフロイグなのでピートだけに終わらず、バラエティに富んだ香りが楽しめたのは言うまでも無い。
 オフィシャルボトルを較べれば、ピートの強さではアードベッグやカリラに一歩引けをとっているラフロイグではあるが、ボトラーズとなるとそうはいかない。
 かなり刺激的なピートに、名古屋のひどい暑さも、ひと時忘れたことを報告しておく。

 さて、そんなモルト5本を紹介しよう。

*** [No.1] キングスバリー ラフロイグ 1990 234/234 18年 53.9% ***

(香り) トップノートはハッカにミント、爽やかでエレガントな香りだ。軽いピートを基本とし、トースティな香りも。酸味が程よくバランスしている、しだいにピートは強くなってくる。

(味)  ピートは強いが、酸味と甘みが非常に心地よい。

*** [No.2]ダンカンテイラー ラフロイグ 1997-2010 cask no.66512 131/271 13年 55.1% ***

(香り) 質の高いエステリーなトップノート、たいへん鮮やかに香る。フルーティーな香りも十分であるが、時間とともにまったりとしてきて、甘い香りの個性も楽しめる。

(味)  非常にシャープなピート。香ばしい含み香、酸味がアクセントとなっている。

*** [No.3] ウイスキーエージェンシー ラフロイグ exバーボン・ホッグスヘッド 1996-2011 1/254 15年 56.4% ***

(香り) トップノートはトースティ、程なくピートに満たされる。やや雑味を感じるが、程なくそれは消えて行く。それとともにマスキングされていたエレガントなフルーツが顔を出す。

(味)  甘い含み香。もちろんピートは強く、奥にはやや湿気た味も感じられる。

*** [No.4] ウイスキードリス ラフロイグ バーボン・ホッグスヘッド 1/157 2000-2010 10年 59.1% ***

(香り) まったりと濃い香り、フルーツとキャラメルとトーストが渾然一体。ピートもかなり強く香る。

(味)  アルコール感が強い。甘みを強く感じるがトースティな含み香と相まって心地よい。味の数は多いほうではないが、ピートの効果でドライとは感じない。

*** [No.5] モルツ オブ スコットランド ラフロイグ バーボン・ホッグスヘッド cask no.700272 22/152 1998-2011 59.6% ***

(香り) まったりと濃い目のエステリー、小さい樽で熟成されたと感じる。そのあと強いピートが鼻を抜けていく。

(味)  エレガントな含み香、エステリーでフルーティ。しかしその後、強いピートが押し寄せる。

#Connoisseurs Club #Tasting Note

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