山崎白秋さんからいただいたテイスティングノートを掲載します。
モルトの会、テイスティングノート
2007.09.23 スタンドバーにて
今月のお題は、「アルコール度数が高いと美味いか?」である。
モルト会では多くの場合、アルコール度数の低い順からサーブされる、そんななかで「この5本であなたの一番好きなモルトは」と問われると3~5番目になることが多い。
アルコール度数が高ければ一般的に評価が高いのか? そんな疑問が湧き上がって当然である。そんな疑問を明らかにすべく今回の企画は進められた。
前回の「ラフロイグ」において、アルコール度数の低いオフィシャル30年が散々な結果だったこともその伏線となっている。
結果からいえば、その仮説はほぼ証明されたといってよい。そこそこの長熟モルトが揃ってはいるが、かなりの高評価を得られたのである。
当然の結果として、いつもより酔いが強かったことを付け加えておく。
さて、今回の5本を紹介しよう。
*** [No.1] シグナトリー アルタナベーン 1977-2005 27年 60.7% ***
(香り) 香りの立ちが遅い。その後フルーティーで華やかな香りとなってくる。ほのかな酸味が心地よい。
時間とともに爽やかさは増していき、レモン菓子の如くである。奥にはキャラメル香も感じられる。
(味) ウッディーな味わい、香りとはうって変わって非常に濃い。酸味もほどよくバランスしている。樹液の含み香もあり複雑な印象。
熟成感は十分であるが、若さを感じる時もあるので評価が難しいモルトである。
*** [No.2] ゴードン&マクファイル ストラスアイラ 1972-1997 25年 62.6% ***
(香り) トップノートはフルーティー。やや「いがいが」するのはピート香か?しだいにキャラメルのような甘い香りが開いてくる。
エステリーな熟成香がすばらしい。シェリー香やブドウの香りが交互に現れ複雑。
(味) アルコール感が強い。ブドウの味。香ばしい印象はシェリー樽由来のものか。フィニッシュは長い。
*** [No.3] ウイスクイー インプレッシブカスク リンリスゴー 1982-2006 24年 62.7% ***
(香り) トップノートはブドウの香り、次に現れるのはウッディーな熟成感である。ミディアムボディ。
しだいに甘い香りが漂うようになる。麦芽由来の旨みがかんじられ、わずかな若さもみられる。
(味) フルーティーではあるが辛い。ぴりぴりとしてドライ。軽いピートを伴う。
*** [No.4]チーフテインズ ダラスデュー 1980-2004 24年 63.0% ***
(香り) やや湿気っぽい香りではあるが、深みがすばらしく、バランスする酸味が心地よい。しだいに甘味と熟成香が開き、すばらしい香りとなる。甘い香りはシェリー樽由来のものか。
(味) 甘味と、ぶどうの味が濃くビッグボディ。ぴりぴりとしてドライにも感じるが、渋み、旨みが素晴らしい。
*** [No.5]スペイバーン オフィシャルボトル 25年 63.7% ***
(香り) トップノートはフルーティー、すぐさま深みや、樽由来の素晴らしくウッディな香りに包まれる。熟成感は十分で幸せな気分にさせてくれるモルトである。
(味) シェリー樽の個性、甘味がすばらしい。次に現れるのは旨み成分とバニラである、重くならないのは適度な酸味のせいである。
ぶどう系の味わいで、熟成感がすばらしい。
#Tasting Note