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白州蒸溜所 製造工程見学

昨日の試飲の記事に続き,製造工程見学の記事も,少しだけ書くことにします.

訪問したときは仕込みの時期で,発酵の2日目という状態でした.いいにおいが立ちこめてました.
ウィスキー好きにはたまらないですね.
今回の工程見学もいつの見学より詳しく見せていただけました.ウィスキー好きにはたまらないです.

糖化糟は掃除が終わったあととのことで,ふたを開けて中を見せていただきました.本で読んでどういう風になっているのかは少しは知ってましたが,実物をのぞき見るのはこれまで何度も蒸溜所を見学していましたが初めてのこと.かぶりつきで見せて貰いました.

発酵糟はちょうど発酵2日目ということで,ふたを取って臭いを嗅がせて頂くと,甘いにおいが.参加者には好き嫌いがあるようでしたが,私は好きですね,この臭い.

蒸溜釜もその日は稼働してませんでした.いろんな形の釜が並んでいるので見ていて楽しいですね.いろんなタイプの原酒を作るための努力なのですが,すごいですね。蒸溜釜も中を見せていただけることに,ただ,なかは暗くてあまりよく見えませんでしたが・・・・

樽をチャーする工程は,katotomo様が以前に載せられている写真が綺麗なのでこちらをご覧下さい.今回は樽を燃やして火を消すまでの所をデジカメで動画撮影してました.何度見ても見飽きることないですね.消したあとの樽に歩み寄って立ち上がる煙を嗅がせて頂くことに.この光景はあたかも,どこかの神社の御利益のある煙を手にとってるような事になってます.

熟成庫は,ウィスキーの香りが漂っていていいですよね.こういう香りに囲まれていたい気持ちになります.
オーナーズカスクの所も少し見せていただけました.値段を聞いてため息をつくばかりでしたが.

楽しい工程見学をさせていただけました.サントリーさんどうもありがとうございました.

さて,この写真ですが,木桶の発酵糟がずらっと並んだ発酵室の奥の方はこの状態でした.
てっきり,発酵糟を新調しているのだと思っていたのですが,話を伺うとその逆でした.
ウィスキーの消費が落ち込んでいるために,設備が過剰となっているそうで,稼働していない設備でも所有していると課税されるため廃棄したんだとか・・・なにか考えさせられます.

ウィスキーの国内消費は年々減少し続けていいます.
先日も私の職場で歓送迎会(3月はそういう機会が多いんです)がありましたが,ビール、焼酎、ウィスキーが飲み放題のパーティプランで50名ほどの職場でウィスキーを呑んでいたのは私一人,周りの人に次々とウィスキーを勧めたのですが,皆さん好んでは呑まれません.ビールがほとんど,一部の方が焼酎でした.
多彩な原酒を作り分けるその目的は,ブレンデッドの原料としてその味の複雑さを増すため.ブレンデッドの販売の延びがなければ,多彩な原酒を作り分ける目的そのものを喪失します.ひいては,我々のようなウィスキーファンが様々な原酒を味わう機会が減ってしまうかもしれません.
ウィスキー消費を増やして,ここの蒸溜所がフル生産するようになって欲しいものです.
周りの人にウィスキーを勧めねば・・・

#蒸留所見学

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