先日のウィスキーマガジンライブの中継記事の続きを.
Inver House Distillers のマネジャーさんの話は,蒸溜所の近くの巨大な岩のシンボル、「尖った岩」を意味するClach Biorachに刻まれているピクト文字をあしらったデザインをボトルやブランドデザインに活かしているという話から始まりました.
つづいて,Stuart Harvey氏に代わり,試飲が始まります.
最初は,左端のニュースピリッツ.アルコール度数は68.2%.これ,飲んでみたところ結構いけます.フルボディですが,柑橘系の感じやスパイシーさがあり結構複雑な味.
その次は,右隣の1997.アメリカンオークのバーボンカスク貯蔵の43%の品.30樽ほどあるんだそうです.バターやバニラといった感じがしますが,私にとってはもう少し熟成感も欲しいかなぁという感じですね.
今度は,1989.2nd Fill のバーボンカスク.アルコール度数は43%.バナナのような感じや,青リンゴのようなフレッシュさ,レモンや柑橘系もあって,やっぱりこのあたりが一番好みですね.
コレは以前にも記事にしたとおり,morucoのバルちゃんの後継候補として既に購入済みのもの.
3つめは1979.これもバーボン樽ですが,僅かに15樽とのことで,3000本のボトリングだとか.既にバルブレア蒸溜所にも在庫が無いという話です.確かにバニラ香があり甘みがあって確かに旨いですが,普段飲みって感じではないですね.Stuart Harvey 氏も特別な日に飲んで欲しいという言い方をしてました.
最後はいよいよ,国内市場にはまだ出てない1975.これはコレまでの3種がアメリカンオークだったのに対して,スパニッシュオーク貯蔵です.6樽(シェリー樽なので,バーボン樽よりは大きいですが)しかないとのことで,ボトリングは3000本.シェリーのレーズンのような感じとハチミツ様の甘さがありながら,青リンゴのいきいきさもかすかに感じます.これも,私には手が出せそうにないです.
試飲の後は質問タイム.おどおどと挙手しましたが,指名されずしまい.もっとも,私が聞こうとしたことは熟成年表記から蒸溜年表記に替えた事の考え方について伺おうと思っていたのですが,ちょうど他の方が質問されてました.商品戦略上の事なんだそうです.一般的な熟成年表記の場合には一番若い原酒の熟成年を標記してるので、いろんな年代のものが混ざってるが、蒸溜年表記の商品は同じ年に蒸溜した樽のみから創るので,年代ごとの味の違いを楽しんで欲しいということらしいです。
終了後に,Stuart Harvey 氏のところに赴き,片言の英語で話をさせて頂きました.まずは,morucoが16年のファンでありこの2年ほどで10本以上飲んだ(芦屋の某バーでその数,他も含めるともう少し増えます)という話をし,この16年の後継の商品を是非とお願い.Harvey 氏も,16年モノには長熟の原酒も混ぜてたからおいしいはずだと言った後,あれに味が一番近いのは1989ではないかとのコメントで,後継は無いとのこと。直談判も実りませんでした。
我々もそう思うから1989は既に買ったよとお伝えしました.ただねぇ,1989は従前の16年に比べると値段が高くなってるんですよねぇ(><)
いつの日か蒸溜所を訪問したいですとお伝えし,サインを頂いてから握手を交わして会場を後にしました
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