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スウェーデン&デンマークな映画 【cinema】

 こんにちは。

 ウスケバ内のブログで、酒関連記事の少なさにはかなり自身を持っている酒井です♪

 ま、ええんちゃいますか。

 こんなブログがたまにはあっても…と勝手に決めてしまってる私。

 でそんな書き出しで始まるから、今回はお酒の話かなと思いきや。

 映画のご紹介♪

 8月末に観てきましたこちらの映画。

 そろそろレンタルとか出るんじゃないでしょうか。

 最近のはレンタル出るのめっちゃ早いですもんね。

 興味がわきましたら是非。

 

 こちら。

 20110830未来を生きる君達へ

 『未来を生きる君たちへ』

 
 おおまかなストーリーです。

 …デンマークで暮らす少年エリアスは学校でいじめられる日々が続き、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任している父アントンの存在だけが心の頼りだった。
 そんなある日、転校生クリスチャンがエリアスをいじめから守ったことで、2人は親交を深めていく。
 一方、アフリカにいるアントンは自身の離婚問題や、ひん死の患者たちの存在に苦悩していたが、そんな彼の前に子どもや妊婦までも手にかける悪党が現れ……。

 「アフター・ウェディング」のスサンネ・ビア監督が、暴力や憎しみに満ちた世界の中でも希望を見出していく人々の姿を描いたドラマ。第83回米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞。

 ってな感じ。

 テーマはけっこう明白。
“誰かがあなたの大切な人を意味もなく傷つけたとしたら、やり返すべきか否か?”

 いやそうするべきではないと大多数の方が思わはるでしょう。
 私達は復讐や憎しみの連鎖が何も生み出さないことを知っています。でも頭で理解しているだけで、知っているだけです。実際に行動を伴って示すことがはたしてできるでしょうか。

 事の大小はあれ、私達の生活する日常の様々な場面でそういったことは現実に起こっていると思います。分かりやすくて一番大きな事象は戦争。

 いや戦争までいかなくても。故意か無意識か、誰かが誰かを言葉で、暴力で傷つけるなんてことは日常茶飯事。

 物語中では、エリアスの父アントンは復讐には意味がないことを身をもって教えようと、子供達に理性的な態度を示します。

 そこに私も共感を覚えます。

 しかしそんなアントン自身も赦しを教えながらも、難民キャンプで殺された妊婦を罵る殺人鬼ビッグマンに対する怒りを抑えきれずに、彼を激怒する民衆の群れに引き渡してしまう。

 …ですが私もまた、その行動に共感してしまうんです。

 私は赦しと報復の相反する二つの行動の両方に理解を示す自分に戸惑いました。

 結局自分どっち派なん?て。

 
 でも大切な人を傷つけられた人が相手を憎む感情を責めることなんてできひんよな…。

 答えってあるんかな。

 …果たして赦しが未来を作り得るのか。赦しは私達の心の平穏を生み出してくれるのか。私達の心は赦すことに耐えることができるのか。

 物語のラストは、暗い気持ちになるようなものではなかったですが、疑問は残ったままです。

 それを考え続けることに意味があるんやなあ、たぶん。

 そんな問題提起な映画でした。

 
 アントン演じる、ミカエル・パーシュブラントの瞳と、度々挿入される風景描写がすごく綺麗で印象的!

 そして年々緩んでくる私の涙腺は今回もまたとあるシーンで決壊。
 なんとかならんもんですか。映画館やったら恥ずかしいがな。隣の人にばれへんように必死やこれ。あ、ばれてたかな?

                              <自分スコア:8>

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