こんにちは。
酒に関係ない記事が多いことは気にしないでいただきたい酒井です。
でまたまた山話。
こんな素晴らしい風景が日本にも存在するんだぜぃ!というご紹介♪
では早速。
当初の小木森(おごもり)谷(→来月遡行予定)が時間の都合で変更になって、上多古川の蛇谷へ。
上多古の他の谷は記録がそこそこ出てくるが、蛇谷はネットではほとんど出てこない。
同行のT氏が持ってきた、某山岳会の40年ほど前の会報誌に記録が出ていました。渓相はだいぶ変わってるやろうな…。
で、川上の湯横の駐車場でいつもの前夜宴会。
明日の下山ルートを地形図片手にあれやこれや話しながら、いつものように午前2時くらいまで飲んでしまう…。
ああ~。朝早いのにぃ。。。
寝る前に子供のように、「新しいオモチャ買うてん。」といいながら、アッセンダーのようなぺツルの登高器を片手に嬉しそうなT氏がかわいかったなぁ。
少し遅めの午前8時起床。
ほな蛇谷へ、レッツゴゥ!!
行人橋脇から入渓。
地形図で調べたところによると、いきなり核心部ともいうべき行人滝なる大滝が現れるようだ。
てか橋からすでに見えていた。
これ巻かずに登るんや…、俺行けるんかいなとだいぶ不安。
まずは下段をちょちょいと登ります。ここは簡単。
上段。トップのO氏がザイルをつけ、ランニングビレイを取りながら少しづつ高度を上げる。初めてまともにビレイする私も緊張感MAX。
何事もなくO氏が滝上へ出たのを確認して、安堵感が全身を包む。
と思ったのもつかの間、あ、そや次俺や…。
またまた緊張…。
プルージックで確保しながらのセカンドです。
いつも思うのはプルージックの結び目をずらすのがメンドクサイ。
岩の隙間に身を挟み、木の根にしがみつき、ドロドロになりながらの無事登攀。
ヤバイと思うところはなかった。ザイルの安心感のおかげやな~。
しかし相変わらずの不細工なクライミングやの~~。泥まみれや…。
TVで見るトップクライマーの、まるでスパイダーマンが壁面を登るような、ダンサーが華麗なステップを踏んでいるかのような、そこだけ重力から開放されているかのようなクライミングがしてみたいもんやな…。
緊張感からか、体力のなさか、息が少しあがり腕もプルプル震えてる。こんな調子じゃ100mの滝は登られへんがな。
ラストのT氏はランニングビレイを回収しながらゴボウでサクサク登ってくる。早っ!
で、またまたつかの間の安心。次の大滝がもう見えてる。
ふえええー。
私ビビる。
しかしながら素直で繊細な感じの直瀑だ…。30mくらいかな、綺麗。
この滝を芸能人に例えようとしたが、顔は頭に浮かぶが名前が出てこないので諦めます。ほらほらっ、あの人やん!(TVに疎いとたまに困る…)まぁえっか。
あれ?もしかしてこっちが行人滝かな?
2つの大滝が連続していて、どっちが行人滝かしばらく悩んでいたがわからないので思考放棄…。
右岸巻き。
倒木にぴろぴろと集団で生える苔の芽がカワイイ♪
その先の3m斜滝。
釜に横たわる木に乗り、渡ろうとするが途中で木が沈み、3人ともドボン♪
泳ぎながらなんとか滝に取り付くも、手がかりなしでまたまた滑り落ちてドボン♪
でへへ、楽しなってきた♪
幾条にもなった綺麗な滝。
しばらくすすむと伏流となりジンワリ汗が…。
記録ではまた水流が出てきてナメが100mほど続いているようだが、ガレてくるだけで一向に水の気配はない。
汗が滴り落ちてくる。久し振りに思う、水に飛び込みたい感覚。あっちーなー。
記録に出ていた10m斜瀑。これのことだろう。水はなし。
やはり40年の時は様々なものを変えてしまう。
水があったらどういうルートで登ろうかと想像したが、水がない斜瀑はただの坂…。
二又からCo1190コルを目指すはいいが、久し振りの急登に汗が止まりまへーん。
太腿も後日筋肉痛確定なご様子♪
なんとかコルへ。景色が気持ちうぃー♪
下山ルートを確認。蛇谷とすぐ東のソマラ谷(記録には“ソマラ”と出ていたが、地形図には“レマラ”と書いていた。)の間から下りることにする。
林業のモノレール発見!あああ~、これで滑っていけたらめちゃ楽やのになあ~。
モノレール脇の植林帯を快適に下山。
と、200mほど高度を下げた平坦地あたりで下山ルート変更。
欲張って、一粒で二度美味しい的にソマラ谷を降渓することにする。
またこれが、懸垂下降だらけでなかなか怖い&時間がかかる。
T氏の持っていた記録にあったソマラ谷源頭二又部の林業小屋もすでに今はなし。ここにあったに違いないと思われる場所が確認できるだけだ。ボロ小屋見たかったなぁ…。
しかしその先(降渓なので下流ですね)に記録どおりのオーバーハング10m滝が現れ、現在地を確認。
滝の裏をくぐれます。
10m以上は絶対あるよなあ…。
修行僧ごっこで滝に打たれ汗を流し遊ぶ♪
…そして無事ソマラ谷林道橋に到着!お疲れ様でしたっ!
<おまけ>
今回の遡行では、なんだかいつもよりたくさんの動物に出会ったような気がします。
・アライグマ??のようなヤツ。
(狸よりは鼻が短かった。)
しばらくにらめっこした後に物凄いダッシュで逃げていきました。
めっちゃかわいかった~。
・シカ…の死体。
小滝の釜に真っ白の物体が浮かんでいた。どう見ても岩とかではなく、プラスチック等の人工物か生き物かのよう。
一瞬、人の死体かと思ったがよく見ると小さい。
恐れを知らぬT氏が触りに行く。ヒェェ、よう触れるなあ…。
ひっくり返すと…、シカだ。
死んだ後に流水に洗われて体毛がきれいに抜けてしまったんだろう。
かわいそうに。まだ子ジカくらいの大きさだった。
・鷹??
私が一歩足を踏み出した時に、すぐ脇の藪から物凄い音がして何かが飛び立っていった。
バサバサバサーーーーッ…!!
鳥…やったけど、あんなに大きく力強い羽音を立てれるヤツはそうはいまい、きっとそれなりの大きさのヤツだろう。あまりの速さで飛んでいった為に確認できず…。故に鷹!!!にしときましょう♪
動物達へ。あなたがたの領域にお邪魔して申し訳ない。ビックリさせましたね。許してちょ♪