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修行みたいやったな…

  こんにちは。

 昨日、私の“骨折の先輩”ことFさんが、生涯24(やったかな?)本目の骨をお折りになられたことに驚嘆している酒井です。

 いやあ、さすが!先輩!

 ダントツの本数ですね!

 ボクなんてまだ2本ッス!!!!!

 「骨折れたからビールでも飲んでいってよ!」

 …て、どんな誘い文句やねんっ。

 うっかりビールご馳走になりかけたやないっすか。

 骨が折れてもいつものテンションで店に立っている先輩にはほんま頭が下がります。

 どうかご自愛くださいませ…。

 (因みに先輩、女性です。)

 

 さてさて本日はお酒とはまーーったく関係アリマセン。

 寒中水泳in備後川、久しぶりの沢登りのお話です。
(※私趣味で登山をしております、メインは沢登り♪)

 場所は奈良県の東ノ川の支流、備後川の瀬戸小屋谷。

 下調べの段階から気になっていたんですが、地形図を眺めていると、入渓地点の大谷橋から大谷と瀬戸小屋谷の二俣までの間、川の両岸の等高線がキュッと詰まってます。

 あらら…、ゴルジュじゃないですか…。

 さらに過去に同じ谷を遡行している方の記録を見ていると、どうやら泳ぐしかないような事書いてるし。

 

 まだ4月ですよ~、ははっ、泳ぐわけないか、川で4月に泳ぐとか無理無理。
しかも4月にしては寒いし!

 
 沢沿いにずっと小さな林道がついてきているので二俣まではその林道をてくてく歩き、そっから下降するに違いないっ!と思い込むことにして、出発です。

 

 泳ぐわけないよね~!!4月やし!!わっはっは~…はっは~……

 
 で、大谷橋脇に駐車していつもの車中前夜飲み会。

 缶ビール500ml缶を2本空けた頃、どうしても確認したかったのでリーダーに質問。

「下部のゴルジュはもちろん避けていくんですよねぇ?」

 と別の方が、
「俺は泳ぐ覚悟で来たんですけど…。」

 私
「まじっすか…!?」

 リーダー
「ほな今日の年齢で若いもんから1,2,3番目の人は泳いで行ったらいんちゃう?」

 私が1番若い…。
 (あかん、2,3番目の方、泳ぐ気満々や…。)

 (ほんでここで俺が逃げるわけにはいかんやないですか…。)

 最後のチューハイ500ml缶も空け、リーダーのブランデーのおすそわけをいただいてる頃には、酔いも手伝ってか最早諦めがついたのか、スイムな気分が盛り上がってくる。

 まえっか、冷たすぎてどうしてもあかんかったら一人で登り返して林道から行こ。
くらいの軽い感じで寝袋に潜りこみ、午前2時半眠りにつきます。

 
 午前7時前起床。
 朝食の“松茸汁の握り飯ぶっこみ”をかっこみ、出発の支度をする。

 年齢が4,5番目に若いお二方は早々に準備を終え、ほなお先にと林道を行ってしまった…。

 20110423瀬戸小屋谷:大谷橋脇入渓地点

 遅れること1時間、のんびりと準備を終えた若者(?)チームは、橋の脇から明確な踏み跡をたどり沢へ下りる。

 20110423瀬戸小屋谷:スタート

 試しにちょっと沢の水に手をつけてみると、1分もたたないうちに手がジンジン痛くなってくる。

 (こんなんマジで泳ぐんすかっ??)

 とは聞けないうちにどんどん上流へ。なるほど、地形図通り両岸が立ってきて岩壁に囲まれる薄暗いゴルジュ様を成してくる。

 問題の50mゴルジュまでに瀞が2つほどある。そこですでに膝上くらいの浸水を強いられる。

 すでに足の感覚はあまりない。最初はジンジンしていた足の先ももうあまり何も感じない。

 20110423瀬戸小屋谷:泳ぎ

 で、でましたがな、これ。ここ、ここ。

 成程、こりゃ泳ぐしかないわな。と妙に納得してしまう。

 ここで最後の悪あがき。右岸の壁をいけるとこまでへつっていってみたろ。

 なんのこたあありません、クライミング能力皆無に等しい私は3mほどへつってあっさりドボン…。

 
 「!!!!!!!!!!!」
 
 腰まで浸かった一瞬、声が出ません。

 遅れて数秒後に…

 「きえーーーーーっ、つっめったーーーーー!!!!」

 私の悲鳴が谷に響き渡る…。

 俺頑張れ俺頑張れ…とそのままどんどん進みます。川底も深くなってきます。

 
 水が胸まできてるーー、あかん股間がジンジンヒリヒリ痛いーー…。

 
 と次の一歩で自分の体が水中に浮きます。

 ついに足のつかない深さ。

 「ひゃーーーーーーー」

 ちょっと興奮してしまって、無意味に叫んでしまう…。
 (先輩方、うるさくしてスンマセンでした~)

 
 必死に平泳ぎし、また足がつく。
 
 はよっ、はよあがりたい!!その一心でバシャバシャ走ります。

 でやっと上陸…。

 
 うぇぇぇぇぇ…、もういやや~、さぶい…(ToT)

 
 昔正月にした海での寒中水泳よりも断然冷たいよ~

 
 …寒さのことはあまり考えないようにし、先へ進む。

 20110423瀬戸小屋谷:大谷との二又
 
 先行の二人とも、大谷と瀬戸小屋谷での出会いでキッチリ合流。

 20110423瀬戸小屋谷:10m滝

 10m滝。左岸のガレ場から巻く。

 20110423瀬戸小屋谷;堰堤

 突然出てくる堰堤。左岸から巻く。

 20110423瀬戸小屋谷:谷中のツツジ

 ミツバツツジ?かな。体も乾いてきたし、ちょっと癒されます(^。^)

 しかしホッとしたのもつかの間、またこの後ドッサリ水をかぶる事になる…。

 20110423瀬戸小屋谷:2回目ズブ濡れ

 ここ。奥にチラッと見える2mほどの小滝。

 ヘタクソな私はこの滝がどうしても登れず、先に登った先輩にシュリンゲで引き上げてもらう。
 その間にドバドバ水をかぶり、せっかく乾きかけてきていた全身ももう一回ずぶ濡れ…。

 ふぇぇぇーん…(>_<)
 
 でもね、でもね、なんかもう濡れすぎてちょっと楽しくなってきました♪

 変なテンションになってくる。

 まだ泳いでもいいよねーーーみたいな。

 
 でももうやっぱし泳がなーい(^з^) 

 20110423瀬戸小屋谷;倒木と釜、奥に5m滝

 真夏やったらジャバジャバ泳いで取り付けそうやのになーー。

 20110423瀬戸小屋谷

 チラチラッと魚影も確認。結構でかかったな…。

 20110423瀬戸小屋谷:2段逆くの字10m滝

 ここも泳いだら気持ちよさそう!!

 20110423瀬戸小屋谷:CS3m滝

 20110423瀬戸小屋谷:ナメ
 
 終盤。きれいなナメも出てきました。

 20110423瀬戸小屋谷:ナメとラーメン

 ナメとラーメン。

 濡れた体にラーメンがうめえぇ(*^_^*)  …あ、卵忘れた!

 20110423瀬戸小屋谷:終盤二又

 そしてナメの先の二又。
どちらに行っても林道が近く簡単に帰れます。

 結局、その二又地点で遡行終了。
ふと右を見上げるとすぐ10mほど上に林道が丸見え。

 あらら、こんな近くだったのね。ちょっと冷める…。

 まあ、帰りラクチンやし!えっか。

 夏に来たら気持ちヨシな感じの谷やな~♪♪

 <オマケ>
 帰りの林道で見かけた植物。

 20110423瀬戸小屋谷:マムシソウ

 マムシソウ?マムシグサ?毒があるらしい。
 
 20110423瀬戸小屋谷:アセビ

 アセビ。こんなかわいい感じなのにこれも毒があるみたい。

 20110423瀬戸小屋谷:山椒の木

 山椒の木。

 もう少し小さかったら持って帰れたのにな~。

 20110423瀬戸小屋谷:名前忘れた

 名前忘れた…。

 生け花に使われるらしい。地元の方(?)が「これ売れるんや。」って言ってた。

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