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岩とお戯れ

 こんにちは。

 昨日今日とよく振りますね、雨。

 昼間の予定が空いているときに限って降る雨に悶々としている酒井です。

 お外で遊べないじゃないかっ!!このーーーー!

 
 …さて、本日は先月始めに行ってきました岩トレのお話。

 私が普段メインに行く沢登りには、岩登りの技術も必要とされる場面が多々あります。
滝を登ったりするので。

 で、沢登りに行く人たちは、近所の岩場に岩登りトレーニングに行くワケです。それが岩トレ♪

 ザイルの結び方、使い方、岩の登り方を練習します。
 
 何も知らないところから沢登りの世界に入った私としては、これこそ私がまずはするべき経験なのではないかと、是非参加したい気持ちでいたのですが、なかなか予定が合わずずっと参加できず仕舞いでした。

 で、やっと都合をつけることができ、初参加!

 会の先輩U氏とY氏に教えを請うてきました~。

 丁寧に教えて下さってありがとうございましたっ!

 
 …トレーニング場は六甲の蓬莱峡。阪急宝塚駅からバスで15分ほど。

 20110604蓬莱峡:アイゼントレ

 こんなところ。この場所では皆さんアイゼンのトレーニングをしはるようです。

 20110604蓬莱峡:岩場

 で岩トレするところ。もうすでに何本かザイルが設置してあります。

 20110604蓬莱峡:岩場は混雑
 
 土曜日なだけあり、岩場は大混雑。岩トレのメッカであることが嫌でもわかります。

 奥の団体さんは、大阪府山岳連盟の指導者講習会。

 初心者の私から見れば、他の皆さんは百戦錬磨の達人の如きオーラを放っているように見え、委縮してしまいそう…。

 落ちひんように頑張るぞっ!(`ε´)ノ

 
 現場で学んで何となく知っていた基本的なザイルの結び方、シュリンゲの使い方をもう一度キチンとおさらいし、登り始めます。

 20110604蓬莱峡:人が

 登った岩場の上から向かいの岩場を眺めると、そこでも人が登っていました。
人間の小ささに驚く。虫みたいだ…。

 20110604蓬莱峡:岩壁拡大

 拡大。

 と同時に見晴らしの良さに気分を良くします。単純♪

 高いところがそんなに得意じゃない私は下を見ないように見ないように登ります。

 20110604蓬莱峡:ぐんぐん登る

 だってこんなに高いですぜ。

 20110604蓬莱峡:上から見下ろす

 上から見たらこんなん。人ちっちゃ!

 これがまた、面白いことに。
 下を見てしまって高度を認識し、恐怖を感じると、漫画みたいに実際に足が震えてくるのです。ウソみたいにほんまにガクガクブルブルするのです。

 高度は慣れもあるのでしょうが、人間の恐怖心というのは不思議なもんで。

 例えば高度30mの垂直に近い壁の20m地点にいたとしても視覚で認識しなければ恐怖心はさほど沸いてきません。頭の中での“今は20m地点なんだ”という認識だけでは脳内のリアリティが足らないのでしょうか。
 視覚、触覚、聴覚でリアリティを補完してやっと脳ミソのやつぁ気付くようですな。

 たとえ落ちれば20m下に叩きつけられほぼ死亡が予測されるとしてもです。
実際はザイルで確保されているので失敗しても数m落下する程度で済みます(100%安全とまでは言い切れませんが…)。

 またザイルで確保されているという安心感も絶大です。

 恐怖で足が震えるような場面でも、ザイルで確保された途端に難なく登れてしまうことが多々ありました。しかも登ってみたら「なんでこんなに簡単やったのにあんなに怖がっていたんだろう??はて?」という時もしばしば。
 
 危険に対する防衛本能として恐怖心を抱くのでしょうが、その恐怖心自体が本来持っている身体能力を著しく低下させるのです。

 登っている時はスンナリ登っていても、登ってからその登ってきたルートを見下ろすと、「こんな怖いところを登ってきたのかワシは…」的な気持ちがムクムク湧いてきて今更ながら足が震えてきたりなんてことも。

 恐怖心のコントロール、難しいモンですわ~。

20110604蓬莱峡:景色
 
 でもご褒美にこんなに気持ちのいい景色を堪能できたりもします♪

 何はともあれ、今までは現場の見よう見真似だったザイルワークを、きちんと理論づけて学習できたのは大変勉強になりましたっ!

 教えてくださった先輩に感謝です。

 また行きたいですね! 岩トレ!

 …ちなみにここ蓬莱峡、黒沢明映画「隠し砦の三悪人」のロケ地になったようだ。

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