アイリッシュの飲み比べ。
正規輸入元「キリンビール」のHPによると、
(http://www.kirin.co.jp/brands/sw/bushmills/)
ブッシュミルズの製法の特徴は、
・トリプル(3回)蒸留」
・アンピーテッドモルト(スモークしていないもると)の使用
・100%麦芽化した大麦の使用
の3点だそうです。
ただし、「シングルモルトウィスキー大全」によると、
ピーテッド麦芽での仕込みを一部行っているとのことで、
詳細はわかりません。
また、「ブラック・ブッシュ」はシェリー樽熟成のボトリングだそうで、
「10年」に比べると、色がやや濃いです。
HPの記載では、100%シェリー樽とも受け取れるような文言ですが、
一部使用ということでしょう。
いざ飲み比べ。
(左:ブッシュミルズ 10年、右:ブラック・ブッシュ)
ブッシュミルズは過去に数回飲んだ事がありますが、
3回蒸留のせいか香りがスッキリしすぎていて、
特徴があまり感じ取れません。
今回もそうで、あまり感想がない…。
「10年」は熟成の長い日本の麦焼酎のようで、
特徴がない分、カクテルベースに適しているという感じでしょうか。
「ブラック・ブッシュ」は多少シェリーのニュアンスのある香りですが、
特筆するような点はあまりありません。
ただ、息が白くなるほど寒い自宅の部屋でテイスティングしている
のが影響して、香りが開いていないのかもしれません(笑)
2つを飲んでみた感想としては、
「香味に大きな驚きを感じることもなく、気軽に美味しく飲めるウイスキー」
という感じです。
どちらも2,000円前後で買えるウイスキーという意味では、
あまり深く考えず、日常酒として飲むのが一番だと思います。
「ブッシュミルズ 10年」
40% 700ml
【アロマ】
麦の香りが強め。
加水で、胡椒のような香辛料の香りが出てくる。
【フレーバー】
濃い麦茶、甘めのアイスコーヒー。後味は甘苦く、コーヒー味のキャンディを舐めた後の感じ。
加水で、大幅に飲みやすくなる。
【総合評価】
良くも悪くもない。コーヒー豆を漬けた焼酎のような香味。トワイスアップまたは少量の加水で、良い食前・食中酒になる。
「ブラック・ブッシュ」
40% 700ml
【アロマ】
シェリー樽熟成特有の甘い香り。つきたての餅のような香りも。
加水で金属っぽさが出てくる。他に変化は無い。
【フレーバー】
10年が草系の味とすると、ブラック・ブッシュは木(樽)のニュアンスが強め。加水でマイルドな苦味が出る。ただ、味は薄くなる。
【総合評価】
10年よりは重厚さが感じられる。ただ、アルコールっぽさが結構あり、味わい深さはあまり感じられない。加水で良くはならない。
#アイリッシュ #オフィシャル