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スプリングバンク 36年 チーフテンズ

スプリングバンク 36年 1969-2005  リフィルフィノシェリー 57.3%
                   イアン・マクロード社チーフテンズ

ローランドシリーズを3本飲んだ後、同席させていただいていた知人と
マスターと3人で色々とモルト談義に花を咲かせておりました所、
マスターお気に入りの一本を出していただきました♪

それがこのスプリングバンク♪

最後の一杯分をハーフで二人で頂きました。

程よいアタックからとても柔らかい果実香と優しいオークの香りそこはかとない潮味♪
そこに乳酸系の酸味を伴っていて、その芳しい香りといったら素晴らしいものでした!

味わいはふくよかで優しい甘みとこおばしい口当たりが柔らかい上品な焼き菓子を思わせ
そこはかとした塩味がバランスよく合わさってもう幸せいっぱいです(笑)

フィニッシュは、ほんの少しスパイシー感を伴って味わいがそのまま心地よく抜けてゆきます♪

カスクで36年という熟成で57.3%という数字も、「いったいどうなんてるんだろうこの樽?」
と驚かずにはいられませんでした。

チーフテンズは他のボトラーズに比べて安価なものが多くて、なんだか格下のようなイメージが
あるようですがこういう一本に出会うとやはりモルトは飲んでみないと解らないってことを
痛感させられます。

以前にここで飲ませていただいたセラミックボトルの21年もさすがのスプリングバンク!
という一本でしたが、これは違った意味で「モルトの香水」たるスプリングバンクの
真骨頂のように思いました。

私がこんなことを書くのもおかしいかも知れませんが、こういった田舎のモルトファンの
少ない町で高価なボトルはそうそう掃けるものではありませんから、やはり仕入れの基本は
「安くて美味しいもの!」この一言に尽きると思います。

更に安くて美味しければ何本でもというわけにもいかないのが現実だと思います。

数多リリースされるモルトの中で本当にコストパフォーマンスのよいボトルだけを
選択するなんてことはモルトに精通されたプロのバーテンダーの方といえどもかなり難しい
ことなのではないかと思います。

そんな中でこういったボトルに巡り合えると、その喜びはひとしおなのではないかと
勝手に想像しております。

これがちょっとお高いホテルでスイーツ食べるのと変わらない値段というのが驚きです♪

いろんな要素やシチュエーションもモルトの味わいのひとつと考えれば、こういった出会いは
本当に少ないことなのかもしれません。
実際にこのボトルを飲まれた方から言わせれば、「そんなに美味しかったかな??」という
こともあるかもしれませんが、私にとっては記憶に残る素敵な出会いでありました♪

#スプリングバンク

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