ローズバンク 14年 1989-2003 ケイデンヘッド 55.9%
バーボン・ホッグスヘッド カスク・ストレングス
ローランドシリーズの2本目でいただきました♪
トップノートはとてもフローラルで、そこへ芳ばしい麦芽の香りが絡み合ってきます♪
果実系と麦の柔らかい甘みがスムースに襲ってきます。
ナッツやバニラ系のニュアンスも少しありました。
度数のわりにアルコールきつさは殆ど感じられず、ドライ感も少しだけといった感じ。
ボディーのバランス感覚はとてもよくて、14年という年数としてはかなり熟成感が
あるように思いました。
個人的にローズバンクは好きなモルトの一つなのですが、イメージとして爽やかで
ドライなのに旨味が濃いというイメージだったんですが、今回のローズバンクは
華やかさやドライさよりも甘みの方が濃い感じがしました。
前に飲んだインヴァリーヴンと比べると、厚みの違いがかなりあってバランス的には
インヴァリーヴンのほうが「ローランドらしいモルトだなぁ」と言う感じでした。
ローズバンクだけにインヴァリーヴンよりも期待度が高かった分、印象が薄くなってし
まった感じはありましたが・・・もちろん美味しくいただきました♪
☆ローズバンク
創業は1840年で、グラスゴーとエジンバラのちょうど中間辺りにあるファルカーク
という町の北、フォース・クライドという運河沿いにあり、その周辺にバラの花が沢山
咲いていたためにローズバンク「バラの堤」という名前になったのだそうです。
ローランドの伝統である3回蒸留を行なっていたローズバンクのポットスティルは初留
後留、再留の三基。
仕込み水はなんと水道水を利用していたそうなんですが、その水道水はキャロン渓谷の
貯水池を水源とする軟水で、ウィスキー造りにはとても適していたのだそうです。
ローランド地方を代表する蒸留所としてあまりにも有名ですが、蒸留所を分断する道路
のせいで1993年に閉鎖されてしまっております。
近年ローズバンクの復活が騒がれた事がありますが、スコットランド中央警察が今年の
1月に総額数十万ポンド相当の銅製・鉄製の蒸留器機が、キャメロンのローズバンク蒸
留所から盗まれたと発表してこれもまた話題になっています。
盗まれた蒸留機器が見つからない限りローズバンクの復活は望めないのでしょうね
・・・残念です・・・・
#ローズバンク