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バーで飲もう! マナー篇 其の2

前回はバーでの基本的マナー(当店限定)について記したが、今回はバーでの飲み方について、紹介したいと思う。
酒は食事と一緒に摂取するケースが多い。勿論、カクテルにも食前酒(辛口)、食中酒(中口)、食後酒(甘口)と沢山の酒類がある。
当店がレストランバーであれば、こういった場面も多々発生するのであろうが、設備的に残念ながらつまみ程度しか提供できない。

この地域では都会のように“食事に行く前に食前酒をバーで飲む”なんて習慣はないので、居酒屋や焼き鳥、焼肉等食事が済んだあとにパーに行くことの方が圧倒的に多い。全てのカクテルがオールディ&仕上げの酒になる!(まぁ、好きな酒を好きな様に飲んでも問題は無いのだが・・・)
理想を言えば・・・カクテルであれば辛口のカクテルから始まって、徐々に甘さや香のあるものに移っていき、最後は甘口のカクテルで締める。流行のモルトウイスキーであればすっきりした癖の無いモルトから徐々に個性的なモルトに移っていき、最後は自分のベストモルトで締めたい。(あくまで理想です)

ご存知の方も多いだろうが、カクテルには大別してショートカクテル(ショート・タイム・カクテル)とロングカクテル(ロング・タイム・カクテル)がある。
ショートカクテルはカクテルグラスで提供され氷も入ってなく、短い時間で飲んだ方が美味しく飲める。ロングカクテルはタンブラーやゴブレット等で提供され、氷が入り比較的長い時間楽しめる。
よく、ショートカクテルは“三口で飲め!”と言われるが、できるだけ早く飲んだ方がいいと言うことで、本当に三口で飲まなければならない訳ではないので、誤解をしないように。・・・かと言って、ぬるくなるまでチビチビ飲むのはいただけない! ロングカクテルにしても氷が溶けて無くなるるまで大事に飲んでいる人をよく見るが、作った方のバーテンダーは悲しくなるものだ。

カクテルは料理と同じで、お客様に提供した瞬間が一番美味しい!
シェークするショートカクテルは材料を混ぜ、冷やすと同時に、空気をも混ぜ込み、カクテルは厚みを増して美味しくなる。
ステアしたショートカクテルはカクテルグラスに注いだ瞬間が一番切れ味がよく、香も立っている。
ロングカクテルも然り、作ってすぐが一番美味しく飲めるのである。
自分のペースで飲むことが一番ではあるが、作るバーテンダー側からすると美味しい瞬間を逃さないで欲しい!

それから・・・カクテルグラスをブランデーグラスのように手のひらで包み込んで暖めるように飲んでいる姿を時々目にするが、これは勘弁してほしいので注意する。『足のあるグラスは足を持ってください。』
これを見てるあなた・・・してませんか!? 

#BAR

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