【速】 タムデュー(グレンリベット表記) Tamdhu-Glenlivet 22yo
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【ファースト】:琥珀 ブルーチーズ 杏 酸味強い 黒酢 麦感が奥にこもった印象 生ハム 動物的脂肪酸(なめし革) カツオブシ 時間と共にかすかな乳酸 焦がした砂糖
【ミドル】:ボディには一定の厚みがありフィニッシュへそのままの形で流れ落ちていくよう これは面白い サラミ
【フィニッシュ】:ミドルからフィニッシュへ粘性をもった形で嚥下される これは美味しい 優しい返りと鼻抜け 卵白 酸味 角が立たない丸みが心地良いテクスチャ
ヒデ麻呂氏主催の「タムデューを飲もう」提供ボトル。
8本の稀少な歴代タムデューをテイスティングしていく中でも、ボディ~フィニッシュにかけての質感が飛び抜けて印象的だった「ブラッドリー社」の22年。
オフィシャル1950-1973にも見られたブルーチーズ、ブルーベリーヨーグルトのような、シェリー感+乳酸+麦感で演出されたフレーバーをそのままに、ぬるっと落ち込んでくるボディの質感。
普段BARのカウンターで飲んでいると、前後のボトルのフィニッシュによって、儚い切れを見せるボトルというのは「全体の印象」が頭に残りにくかったり、単純にパンチがあればと思ってしまう時がありますが、
こうして単一蒸溜所で続けてテイスティングしてみると、共通するフレーバーとボトルごとの個性を「分けて」拾いやすく感じます。
そしてむしろ儚い印象のボトルほど「もう一杯飲みたい」と思うところが出てきて、どちらを高価値とも一概には判断できないものだなと再認識しました。
これからしばらくは、ミドルーフィニッシュの連結感と、儚いフィニッシュが大好物になりそうです。
貴重なボトルと時間を共有していただけたことを心から感謝申し上げます。
テイスティングノートはまだまだ続きます。
#タムデュー