【速】バルメナック-グレンリベット Balmenach-Glenlivet 14yo (57.5%,
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【ファースト】:琥珀 卒倒 巨峰(++) 杏(+) プルーン 蜂蜜(+) いわゆる”バイオレッドシェリー” スミレ(+) 時間と共に焦げた醤油 マーマレード 素晴らしいシェリー感
【ミドル】:ボディ分厚い エッジが立っている 巨峰 焦げた麦感 燻製されたシリアル・ナッツ(++) 甘さはブドウジュースと蜂蜜→足すとヨーグルトにブルーベリー連想
【フィニッシュ】:余韻長い 返り・鼻抜けとも素晴らしい(+) 辛さは唐辛子 ミネラル分 後半燻製感から焙煎されたコーヒー 甘さのある巨峰、ポートワイン
バルメナックのグレンリベット表記、オフィシャル。セスタンテ向けの14年熟成。
発売年が1972年前後ですので、蒸溜は50年代後半以前と推測されます。
頻繁にここまで良質なボトルを飲むことが叶わない蒸溜所ではありますが、間違いなく自己経験上最高のバルメナックです。
シェリーとの相性の良さはファークラス、マッカランに勝るとも劣らず、ボディの厚みはブローラもビックリ、一気通貫した柱のよう。
フィニッシュははるか長く、口腔全体に広がって、その甘さは突き抜けたポートワイン(オールドのテイラーを連想しました)を思わせます。
バルメナックのあるクロムデイルは古くは密造酒の中心地。あるとき税務官がやってきて、盛大に出迎えたジェームズ・マクレガーに免許を取るようにアドバイス。
前年の新物品税を受けて、グレンリベット、マッカランと同じ1824年、バルメナック蒸溜所も政府公認蒸溜所となっています。
(1824年に公認された蒸溜所はグレンリベット マッカラン バルメナック フェッターケン リンクウッド ミルトンダフ)
1993年閉鎖。
1998年再開。
アルコール感は流石セスタンテで57.5度。ロッシーを思い出させる孤高のクオリティ。
堂々の殿堂入り。
#本ボトルのようなシェリー感を、私なりにバイオレッドシェリーと名付けさせていただいて、同じ50年代後半のグラントなどでも用いてきました。
今回のウイスキーワールド”vol.30”最大の特集は「おんなが語る、ウイスキー」との題。登場された方が挙げられたボトルを見ると特段男女関係なく度数が高かろうと高評価なものは共通しているようです。
ところがなかなか私みたいなのが「スミレ」なんて言っても泊がつかないのですが、香りの部分では普段から感性が強く、神経伝達の頻度の高いと思われる女性の方達に語っていただくのは大変興味深いところ。
ちょうどシングルモルトマニアックスで書こうと思い、嗅覚について復習しているのですが、平成20年の段階で発見されている「香り」の受容体は388種類(出典:京都大学)あるものの、うまみや甘みの受容体はたったの一つ。ウイスキーの大きな魅力が「香り」にあることも間違いなさそうです。
ぜひ先の記事を受けてテイスティングノートを公開して頂ける人が増えると面白いのになと思います。
#バルメナック