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【速】Glenugie 1968 54.8% Sest

 



【速】グレンアギー Glenugie
20 yo 1968 (54.8%,
Sestante ‘bird label’,
sherry)


【ファースト】:卒倒 濃い目の琥珀 甘さたっぷりな巨峰 アルコール感しっかり 燻製感 炭酸感 植物感は草っぽい 穀物シリアル

【ミドル】:ボディは舌の上で浮遊するよう 麦感しっかり(焦げている) 樹脂 甘さしっかりのグレープジュース 時間と共に粘性を帯びる シダ系 お茶の渋味 葡萄の皮の渋み(程良い)

【フィニッシュ】:返り優先 赤肉メロン 麦感 ミント パッションフルーツの酸味 マーマレード 時間と共にスパイシーさ 胡椒の印象強い 

セスタンテのグレンアギー「バードラベル」。1968年蒸溜、20年熟成でシェリー樽表記。

もう率直にいうとビッグSのスプリングバンク、60年代蒸溜で濃いシェリー樽の印象に近い感じです。

ボディのやや粘性があって、焦げた麦感、舌の上で浮遊するような特徴を持っています。

フィニッシュでは時間と共にフルーティーさが次々と湧いてきて、赤肉メロンのような芳醇な糖度の高い果実感が味わえます。

その昔MJ氏はグレンアギーについて、「たくさんのキャラクターを持ってはいるが、それらは美味く結合しているとは言えず、バランスされていない」と評しました。

なんとなく、それもわかる気はします。特に黒ケイデン1959-1977のような著名ボトルで、加水されていて、樽の印象が薄いボトリングを評して、豊富なフレーバー要素がばらけるように感じられても無理はないかなと。(乳製品から果実感まで確かに統一感があるかと言われたらキツイかも知れません。シガーに合わせるとまた楽しそうではありますし、自分はそれもまた個性だと思います。。。)

しかしながら本ボトルのように濃厚なシェリーの奥から湧き出る多くのフレーバーというのは、まるで宝探しをするようでもあり、一貫して濃厚なブドウの粘性のあるボディが感じられて、むしろ私にとってはプラス要素です。スプリングバンクやファークラスにも有った当たりボトルの典型パターンだと思います。

そう考えると加水が苦手だったのは50年代蒸溜なのかも知れません。

G&Mの1968-43%は某有名BARで歴代売上No.1でもあるそうですし、本ボトルを考えてみても60年代後半のボトリングは素晴らしいものが多いです。

#セスタンテには同ラベルで1967-1989
59.5%が存在します。こちらも非の打ち所が無いボトル。




#グレンアギー

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