【N】日本は特筆すべき「スコッチスタイル」のウイスキーを生産している
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ワインマガジンWEB上で、2010年のワールドウイスキーアワードで日本のウイスキーが2つの大賞を得たことについて総括記事が掲載されています。
http://www.winemag.com/Wine-Enthusiast-Magazine/Web-2010/Japanese-Whisky/
従来日本のウイスキーは、日本のウイスキー好きにとって(日本人たちにとって)トップクオリティであり続けるという姿勢だったものが、近年ではそれが徐々に世界進出を始めていると。
その証拠に日本の2大ウイスキーメーカーであるサントリーとニッカはヨーロッパ、北米向けの出荷を拡大しており、特にフランスでは顕著であると。
*著者注: フランスでは間違いなく世界最大のウイスキー取扱い業者、LMDWの存在なくしては成立していないでしょう。同社はパリ、そしてシンガポールに日本のウイスキー「ベストセレクション」を扱う店を構えています。
その他パリのThe
Curio Parlor Cocktail
Clubでも30種以上のニッカウイスキーを揃えた、マンスリーテイスティングイベントを継続。サンフランシスコには「NIHON WHISKY LOUNGE」がオープン。ブルックリンのChar
No. 4でも驚くべき種類のジャパニーズウイスキーが取り揃えられているといいます。
日本のウイスキーについて綴り続けている、Chris Bunting 氏(Nonjatta)は、「日本のウイスキーづくりの起源はスコットランドにあり、その証拠にWhisk(e)yのeの字も欠落している。日本のウイスキー生産者はその伝統的な手法をかたくなに守っており、そのうちのいくつかは効率化の名のもとにスコットランドの蒸溜所が捨て去ったものも含まれる」と解説しています。
また「日本のウイスキーはしばしばフードとのマッチングを考えてデザインされる」とも解説しています。これは「日本人が飲食中にお酒を楽しむ習慣が、欧米に比べてその重要度が高い」と。確かにおしなべてお酒を考えたときに居酒屋文化の日本ではまだまだ夜ご飯の最中にお酒を楽しむ趣向が強いと言えるのでしょう。
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