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【速】Glengoyne 8yo OB Black lbl

 

【速】グレンゴイン Glengoyne
8yo (43%, OB, GNUDI/Giorgio Grulo Import Bologna, Black label, early
1980”s, 75cl) c1982


 

【ファースト】:琥珀 蜂蜜 クッキー シリアル 大豆 ツツジ ホットケーキ(+) チーズ マスタード マスカット かすかに植物の葉 

【ミドル】:ボディ膨らむ あたたかい 時間と共に柑橘 ヨーグルト。。。乳酸菌のヒント

【フィニッシュ】:返り優先 やわらかい ザラメ砂糖 チョコレート スミレ 卵 シシトウの辛さ

グレンゴインと言えばノンピート、ゴールデンプロミス、こだわったシェリー樽。

麦本来の温かさ、柔らかさを楽しむのにふさわしい蒸溜所です。

印象的なのはホットケーキ~チーズ、ヨーグルトのような発酵しているイメージと、フィニッシュでのシシトウのような植物感のある辛味。

奥にやや砂糖を焦がした印象も出てきて、これがチャーの影響なのかと想像させます。

全体的に柔らかく、飲み口がいいものの決してライトではない芯の強さを感じさせる1本です。

今年は暑くてモルトが売れない。どうしたらいいか。。。というご質問をいただきます。

夏だからという訳ではなく(ハイボールなど割ものも積極的に出してもらえればと思います。)やっぱり大事なのは、出し手よりも酒が主役である雰囲気ではないかと。

・酒自体を自分が作ったわけではなく、あくまで紹介しているという姿勢

・他店との比較ではなく、コレぐらいはもらわないとやっていけないとかでもなく、自らの仕事に対して値付けすること

・酒を選ぶ人間の経験値を上げる努力

これらを一瞬だけではなく、継続してやり続けないと信頼は得られないのではないかということです。

そんなの無理というのなら、自分の人間性や雰囲気で酔わせるような提供形態もきっとあるのでしょう。ただこれは私には魅力を理解するに至らず、コメントできません。

でもウイスキーでそういう方向性を打ち出したとしてもライトユーザーを単発で喜ばせるだけにとどまるだけかもしれません。

ウイスキーに対する価値観は世界共通のものがあって、その上に飲み手の嗜好があるという考え方が一番わかり易いのではないかと思います。国内で言う日本酒や焼酎に対する感覚に近いところと言うべきでしょうか。むしろそのほうが真実味があっていいのだと思いますし、外してしまうと酒は本物でも非常に怪しく嘘臭くなってしまう危険があります。。。今のご時世騙されることに人は敏感ですから、騙すつもりがなくてもそう思われる行動は避けて、そのボトル、そのお酒本来の実力で勝負すべきでしょう。その方が結果シンプルで提供者にとってもいいと思います。

大変だとは思いますが、自分の気分がいいようにお客さんを誘導しようといった、土台無理なことを毎日信じこんで悶々としているよりは、どんな形であれお客さんに認められるような努力をする方が健康的ではないかと。誰でも同じ5千円、1万円なら、飲めるお酒に限りがあるのなら、少しでも実のある使いかたが出来るほうを選びますよね。

#グレンゴイン

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