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【速】Laphroaig1996/2009 51.1%QoM

     


【速】ラフロイグ  Laphroaig 1996/2009 (51.1%, Queen of
the Moorlands, 55/206 Bts.) The
Islay
Festival of Malt and Music 2009


【ファースト】:上面発香鋭い(++) 甘さと酸味(アップルパイ~リンゴの酸味)(+) リンゴ飴 ピーナッツ ヨード バニラ ツツジ 

【ミドル】:ボディは穏やか 膨らむイメージ(+) 焦げた麦感 もみ殻 干し草 こんにゃく芋 でんぷんと程よいオイリーさ ヘーゼルナッツ アーモンド  

【フィニッシュ】:鼻抜け・返りしっかり(+) 麦感 燻製 ヨード(程よい) バニラ カカオ 大豆 スモークサーモン(+) 木香   

2009年のアイラフェスティバルを記念してボトリングされた、1996ラフロイグ。

安定した品質を誇る同蒸溜所ですが、本ボトルを含めこれまで出会ったリリースから90年代蒸溜の特徴を考えてみると、

ラフロイグの典型的ハウススタイルとも言える「薬品臭さやピート感、燻製感」等フェノール由来の香りやフレーバーは、従前に比べて突出していないように思います。(OB10年CSバッチ1ぐらい?)

むしろやや乾いた透明感のある干し草のようなフレーバー(アルデヒド系)、ナッツやアーモンドのような脂肪香といった要素が印象的で、シングルカスクであってもバランスがいいです。

色に例えると従来の濃い褐色イメージから、90年代は黄色いイメージへ変化した感じがします。

果実や溶剤系のエステリーな部分は以前から共通していますが、特に90年代の甘さはベタつきがなく上品な印象です。

元々ラフロイグは蒸溜所からわざわざ2.5km離れたキルブライト・ダム(天然貯水池)の水を仕込みに使っていたり、熟成庫も直接海に面していたりと、特に気候風土の影響を受けやすいといいます。

(QC含め様々な要因があるとしても)「味も香りもすべては自然の賜物」と考えるとまた感慨深いです。

#ラフロイグ

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