【Q】ジャッコーネ向けのクライネリッシュは、何樽かにまたがって瓶詰めされたのか?
【A】 87
ジャッコーネ向けのクライネリッシュは60年代中期~1973(蒸留まで)のものがボトリングされたそうですが、たしかにボトルには蒸留年を推測するものはありません。そしてリリースされたボトル本数に関してもトータル本数の記載がありません。
そうすると何樽かにまたがったかどうかははっきりしたことは言えなそうです。
加水もそうですが、樽同士をマリッジさせると度数の違いもあったり、混合時から溶液間の反応が始まってしまって、結果フレーバーが開くのに時間がかかったり、奥まった印象になることが多いというのが私の感想です。
(こういった印象が元となって、OBよりも旨いモルトが飲みたいとはじめられた方の中に、SMWSやスコッチモルト販売さんなんかがいらっしゃるのですよね)
このボトルは私も何度か出会ったことがあるのですが、その点すべてのボトルにおいて上方面への芳香・発香が勢いよく、ボディの輪郭もはっきりしていましたので、どちらかといえば1樽出しそのままではないかな?というのが率直なところです。(Over 12ではなく、単に12yearsの表記ですので熟成年において越境なしというのは間違いなさそうです。)
いずれにしてもこの時代の大麦は本当すばらしかったなと(樽も酵母もですね)。選ぶ人もすごければ作っている人もすごいですね。一樽でこの複雑さはありえないかもな~とも思います。そのぐらい突き抜けたクオリティです。
私は樽同士を加水であっても混合してより美味なモルトができるのであれば大歓迎だと思います。たしかボウモアについてお話していた時マスターもそうおっしゃっていたと思います。
アルコール度数については、法律上の70proof 約40度を超えていることが明らかなウイスキーに対しては「本当に度数測ったの?」という感想です。税がらみもあって少しでも低く見られたい背景もあったと思います。
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