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【2500人殺到!斎藤、プロ第1歩はファンサービス】
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/01/13/kiji/K20110113000037650.html
スポーツ新聞は斎藤佑樹投手の記事で満載です。
まさに一挙手一投足が報道される状況で、それだけ多くの人が関心を寄せているということでしょう。
本人もそれは自覚しているようで、実力はもちろん、注目されて、お客を呼んでこそプロだと。
行き過ぎも良くありませんが、人間誰でも、「常に理解しよう、納得しよう」と生活しているものだと思っていて、そのために周辺のエピソードというのが必要になるのは無理無いのかなと思います。
例えば、野球なら、過去の名選手とか、ルールの詳細、どこどこ出身だとか、体調だとかいうエピソードです。
もちろん、そんなことは知らなくても野球の試合を楽しめるのだと思いますが、日々プロとして試合をしていく中で、毎回新鮮な気持ちだけで見続けるというのも酷な話だと思います。
やっぱり日々繰り返し試合を見ていく中では、知識とか情報を元に、なんで今日は勝ったんだろう、負けたんだろうと、一つ一つ納得していこうとするものだと思うのです。
ここで無理やりウイスキーとつなげるわけですが、もうちょっとウイスキーにもボトリング毎にとか、蒸溜所毎にエピソードが語られてもいいのかなと思います。
日本のウイスキーが、有名人を題材にCMをつくってイメージアップを図る。これはコカコーラやポッキーなんかもそうですが、まあ大事なことなのでしょう。
でもそれと同じかそれ以上に、製品自体のエピソードが日々語られるべきだと思います。
情報の美味しさというのを、伏木亨教授もおっしゃっていましたが、何度も日々味わうものであれば尚更、個々の違いを「味」だけではなく「情報」によっても知りたくなるのが人情だと思うんです。
たとえば、ベンリアックはロングモーンの第二蒸溜所でもありましたが、EUの公正取引規制が厳しくなっていく過程で、「南アフリカ」のコンソーシアムがこれを買収したと。その主要人物が、バーン・シュチュアートの元蒸溜所長のビリー・ウォーカーだったと知ったとします。
これだけではプラスイメージなのかマイナスイメージなのかはわかりませんが、なんとなく深く知った気がするだけで目が向くようにはなります。
それでベンリアックの近年リリースは野心的かつ素晴らしいものでしたし、実力は十二分に伝わりました。
もしかすると、注目していなければ何事も無く通り過ぎたかもしれません。
近年のアイラウイスキーは、従来よりも「細かく粉砕された」ピートを使う蒸溜所が増えた。これによって「煙」っぽさが増した。という情報を知ったとします。
こういったエピソードを知れば、オールドボトルと比較する際に、よりピート、煙といった要素に注目が向くと思います。
結果、そう感じたとしても、感じられなかったとしても、それぞれに何となく納得がいくと思うんです。
映画を見て感動すれば、なぜこんな素晴らしい映画を作ることが出来たのか知りたくなるのと一緒なのです。
蒸溜所は、バンドのようなものかも知れません。
ボウモアは、昔とヴォーカルもギターも変わってしまったけど、90年代からギターは元に戻ったとか。ファークラスは往年のメンバーで今でもやっているけど、楽器機材は多少変わってるとか。マッカランはフルメンバーチェンジかとか。
まあこじ付けのようでもありますが、メンバー交代したならその理由が知りたくなるのが、自然なことではないかと。興味を持っていればいるほどです。
もっと蒸溜所についても、ボトリングについても苦労話でも、工夫でも何でもいいから情報を公開して欲しいなと思います。
音楽アルバムなら、各曲解説があったほうがより理解出来た気になるのと同じです。
情報を積極的に公開して注目を集めていれば、実力を発揮したときに、より多くの人にその凄さを伝えることが出来ると思いますし。
特に日本のウイスキーについては、気軽にもっと知りたいなと思います。