ウイスキー以外にも酒に人生を捧げた人物を知ると、堪らなく尊く感じてしまう昨今です。
彼はアブサンの世界では知らない人はいない、T.A.Breaux氏。
アメリカ人(祖先はフランス)の化学者ですが、昨年3月フランスでフェンコン(フェンネル由来の製油成分)とピノカンフォン(ヒソップ由来の製油成分)に対する規制が解除された際の最大の功労者と言われています。ついでアブサン表記も解禁に。
また彼の化学者としての才能と努力は、アブサンのコレクトだけでは満たされず、1834年創業のロワール地方最古の蒸留所(Combier distillery)に残る蒸留器を用いた、1900年前後のヴィンテージ・アブサンの復刻研究、そして現実にリリースするにまで至ります。
この動画をご覧になった方で、気づいた方もいらっしゃるかも知れません。
昨年ウイスキーワールドで掲載されていた「サマローリ氏」が、ノージングに使っていたグラスと同一形状のものが、ここにも登場しています!