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「ギルド」

「ギルド」という言葉を皆様ご存知でしょうか?

簡単に訳しますと「職人集団」と言う意味です。

私たちバー・テンダーも一職人として、横のつながり、縦のつながりというものがあります。

通常あまり考えられないでしょうが、BAR同士でお客様を共有していたり、またお客様をご紹介するというある種特異な業種だと思います。

ですが、これを楽しみにしているバーの住人達は、その情報を元に様々なBARを渡り歩くのです。

それが楽しくて、BARの魅力に取り付かれている方々が多いと思います。

なぜにBARへいくのか?

珍しいお酒や美味しいカクテルを愉しむのも一つの形ではありますが、やはりそのBARに行くという理由はもう一つあり、そこにいるバー・テンダーに会いに行くという事も理由の一つだと思います。

バー・テンダーも人間である以上は、その人間と合わないというお客様もいて当然だと思います。

ですが真面目に取り組んでいるバー・テンダー達は、日夜お客様たちにご満足いただけるように考察し、また練習をつんでいます。

その成果を楽しみたくて、足繁く通ってくれるお客様も多いと思います。

そして、お客様たちに多少窮屈な事も言う事もあるでしょう。

でもそれは、空間を守るためでもあります。

日本には、本当に多くのBARが存在しています。

私のお店もその一つだと思います。

ですが、どこ一つとっても同じ空気感は無いのではないでしょうか?

それが、そこにいるバー・テンダー達が作り出す空間なんです。

この様々な空間を愉しみたくて、色々なBAR へお出かけになられる方も多いでしょう。

だからこそ、私たちは「ギルド」の中でお客様をご紹介しあったりするのではないでしょうか?

本日も、とあるBARからのご紹介でお越しいただいたお客様がいらっしゃいます。

こういったつながりが、本来BARのあるべき姿なのだと私は信じております。

また、勿論のごとく紹介をされるにあたってはそれだけのものを持ち合わせなければなりません。

紹介をしてくれたバー・テンダーに恥をかかせることはできませんからね。

BARは一軒だけではないのです。

色々なBARへ行き、色々な出会いをし、また同じBAR へ戻ってくる。

そんなルーティンが、BARの良さをより身近に感じる事ができるのではないでしょうか?

これからも大切な仲間達に安心してご紹介していただけるように努めたいと今日、さらに感じさせていただきました。

またお時間の無い中当店をご紹介されたお客様へは、本日はあまりお相手が出来ず、大変に心苦しく感じております。また静岡へお立ち寄りの際には、ゆっくりとおいでくださいませ。

#バーテンダーの独り言

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