最近、読んでいる本「今宵も美酒を」佐々木久子著の中から一文を抜粋しまして、
「飲酒の十徳」
~礼を正し、労はいとはず、憂いを忘れ、鬱をひらき、気をめぐらし、病をさけ、毒を解し、人と親しみ、縁を結び、人寿を延ぶ~
という言葉が古い文献の中にあるそうです。
まさに、お酒の持つ「徳」ですね。
「道徳」というものが私たちの子供頃に授業がありましたが、酒の世界にも「酒道」というものがあると思います。
その「酒道」の「道」は「酒徳」という中で生まれてくるものだと私は感じました。
「酒徳」という言葉は、池波正太郎先生の言葉だそうで佐々木久子さんも文中にこの言葉を座右の銘にされていらっしゃるそうです。
「酒徳」を得るには、人と人との間に礼儀をもって、また酒にたいしても礼をもって礼をつくせば、いままでとは違うお酒の声も聞けるのではないでしょうか?
酒の世界にいる者として、私も守りたい「十徳」です。
#バーテンダーの独り言