先日のお客様との間でやりとりの中でのお話。
そのお客様方は、初めてのご来店。
BARには、行きなれているようで注文の仕方もさほど苦にならないような感じ。
そんな中、昨日は皆さんがご来店時に、口をそろえて「冷えるね〜」とおっしゃるくらい相当寒い夜。
私はこんな日では、まずも温まっていただけるように自家製のコンソメスープを皆さんにお出ししている。
冷たい外から来たときには、この上ないおもてなしになる。
そのお客様は、少し驚いていたようだった。
そういうサービスを受けたことは、あまりないようでことのほか喜んでいただけた。
ご注文の品を出し、会話にも花が咲き、そろそろもうお酒はいいかな?と思い始めた頃。
そのお客様は、歯に何かはさがっていた様でそれをとろうとする行動された。
私は、そこにすっと「どうぞ」と一言だけ付け加えて1本のそれを取る道具を差し出した。
そこでも、その方は感激されたらしくその行動に大変褒めていただいた。
私は、褒めていただくのが慣れていないので照れてしまう。
お帰りの際には、私の名刺を所望されまた来るよとおっしゃっていただくことが出来た。
私たちバー・テンダーは、なぜ辛いこの仕事を続けているのか?
それは、ほんの少しのサービスで大きな幸せが自分自身感じることが出来るからだ。
ちょっとした行動、おもてなしをすることにより自分に帰ってくる。
だから、この仕事が好きだ。
寒い夜でしたが、とても温かい気持ちにさせていただけた時間。
#バーテンダーの独り言